PLUMさんの115系を作るにあたり、スカ色に似合う青15号を探します。
スカ色というのは要するに横須賀線の色のことで、紺色とベージュのツートンカラーのカラーリングのこと。この紺色とベージュが国鉄時代は青15号とクリーム1号という制式名称が決められていました。
模型用の塗料としても各社から青15号が製品化されているわけですが、各メーカーそれぞれ微妙に色味が異なるので、はたして今回作っていく115系にはどれがいちばん自分的にしっくりくるのか、というのを確認していきます。
てなわけでプラスプーンに実際に塗ってみて、色味を確認します。
上の画像は右上から時計回りに、GM、鉄ホビ、FARBE、ガイアノーツ、トレカラとなっています。
実際にスカ色として組み合わせた時の状態も確認したかったので、下にガイアノーツのクリーム1号を塗って、マスキングして各青15号を塗っています。
画像では正直言って違いを見分けるのは難しいですが、実物を見るとわりとハッキリと印象の違いを感じます。
鉄ホビはやっぱり色が一番濃い。東京駅地下ホームで見た時の横須賀総武快速線の色という感じ。地下や夜間など、太陽光がないところで見た時の色という感じ。
GMカラーは単体で見ると彩度が低く感じます。やはりNゲージくらいのサイズに塗るのが適しているのかなと感じますが、クリーム1号と組み合わせると意外としっかりとしたスカ色に見えるようになります。
GMカラーとガイアノーツは曇天の下で見た時のスカ色という感じ。
また塗装後時間がたって少し色褪せた感じのようにも見えます。ある意味、駅のホームでよく見かける色という感じでしょうか。
フィルム時代に撮影された写真の色のイメージ。
それに対しFARBEとトレカラは晴天の下で見た時のスカ色という感じがします。
また出場後まもないキレイな状態の色の感じ。
トレカラの方がより色が明るいです。現役の頃のスカ色というよりは、リバイバルカラーで復活した時のような新鮮な感じの色。
デジカメになって以降の最近撮影された画像の色のイメージ。
正直言って、どれが正解、と言うのは難しいです。
スカ色ってどういう色?と言われても、最近実物を見なくなって久しいので結局本や雑誌などの印刷された写真を見るしかない。でもそれらは撮影した環境(光の種類や量の違い)や印刷時の補正がかけられていたりしています。なのでそれらと1対1で見比べてもあまり意味はないのです。
実物を確認しに行く、というのも実はあまり意味がない。現存している塗装というのは、はたして現役バリバリの時代と同じ塗料で塗られているとは限らないし、たとえ同じであっても、昔よく見ていたスカ色は太陽光をあびて色あせた後の状態だったかもしれないわけで。
また模型にスケールダウンした時の見え方ということも加味しないといけない。
つまるところ、
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい
というところに行き着きます。
てなわけで、私は今回トレカラつかってみようと思います。
PLUM 115系は現在クリーム1号を塗っています。
今回は以上〜