VF-1A/S Fighter Valkyrie by MAXFACTORY in scale 1/72
今回はデカールについて。
カラーリングは「ヴァリアブルマスターファイル」という定番のマクロス資料本より、これよさそう、と思ったのを選んだものにしています。
静岡でマクロス専門クラブ「VF-1ライダーズ」で展示させてもらうことを前提で作っていたので、なるべく他の方とかぶらないように、少しマイナーなカラーリングにしようと思ったというのもあります。
そんなわけでキットに付属のデカールでは足りないので自作する必要があります。
というかそもそも、今回使っているキットはデカールが付属しておらず、入っているのはシールだけになっています。
なのでVF-1バルキリーの汎用的なマーキングについては、ハセガワのVF-1のキットのものを使っています。
統合軍のマークや、各部コーションデータはハセガワのものです。
しかし部隊マークは自分で作らざるをえません。
てなわけでIllustratorでデータを作ってレーザープリンターでプリントアウト。
「U.N.SPACY」はハセガワのキットにもあるのですが、そちらは白文字で、黒文字のものが必要だったので作り直してます。
問題はこの「NL」のレターマークで、色が白なのをどうやって再現するか。
レーザープリンターでは白の印刷はできません。
アルプスの熱転写式のプリンターを使えば白の印刷はできなくはないのですが、何かと準備が大変。プリンター本体はあるのですが、古いPCでないと動かないとかいろいろあるのでできれば使いたくない。
いろいろと考えた結果、デカールに白を塗ったものを使って再現することにしました。
これ実は透明デカールの本来の使い方に戻ることだったりもします。
現在市販されている透明デカールは、今でこそレーザーなりインクジェットなりのプリンターで印刷して使うもの、という印象ですが、透明デカール自体は今あるようなカラープリンターが普及する前から販売されていました。(80年代。カラープリンターが普及するのは90年代後半)
私が初めて透明デカールの存在を知ったのは、プラモ狂四郎の解説(実質的には小田雅弘先生)によってでした。
透明デカールの上に筆などでマークなどを描けばそれがデカールになる、というもので、そんなのがあるんだなーというくらいに思ってたものでした。
ともかく、デカールに白を塗って、それを白文字として使う作戦でいくことにしました。
しかし実際にやってみるとなかなかこれが難しい。
いろいろと方法を試してみて、3通り目に試した方法がベストかなというところに辿り着きました。
一つ目の方法は、「NL」という文字の輪郭を細い線で印刷しておいて、その上から白を塗って、その後輪郭線に沿ってカットしたらどうか、という方法。
これはまず、白を塗ると輪郭線が隠蔽されてしまってどこが線なのかわかりにくい。また切ったとしても、うまく切断できず、切った線がきたなくなる。
二つ目の方法は、「NL」の輪郭に沿ってあらかじめ切れ込みをいれておいて、その上から白を塗ると言う方法。
これは白を塗ると、切れ込みに白が流れ込んで切ったところがくっついてしまい、そうすんなりとは剥がせなくなるという点でダメ。
結局三つ目の方法は、「NL」の形に完全に台紙ごとカットしてしまい、その文字の状態で白く塗ってなんとかうまくいったかなという感じ。
それでも切断面があまりキレイにはならなかったので、その上から黒の少し太めの輪郭線にしたデカールを重ねて貼って、輪郭のボソボソを隠しました。
実は四つ目の方法も考えていて、それはデカールの上でマスキングして白を塗るという方法でした。ですがマスキングがめんどいと思っていたので最後の手段と考えていました。
結局三つ目の方法でなんとかなった感じだったので、この方法は計画のみで終わりました。
ところで、今回のデカール貼りにはクレオスのリニューアルされたマークセッターを使っています。
瓶の形が変わっただけでなく、中身も若干変化しているようで、どんなものか確認がてら早速使ってみたという次第。
使ってみてすぐに「おっ!」と思うのが、塗ったところにそのまま液がとどまるところ。
旧版は塗ってもはじいてしまって、目的のところにとどまってくれないということがよくあったのですが、今回のはそのままとどまってくれるので、デカールを貼る位置にしっかりと塗っておくことができるのです。
あと、乾燥が旧版よりも少し早いかなという気もしました。
今回は以上〜
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