iPhoneにいたる道 | えほんや通信

えほんや通信

名作童話の電子出版「えほんや」の編集長・原 真喜夫のブログ。こどもの本と教材、雑誌、実用書の編集を手がける編集プロダクション・スキップの代表取締役。アロマテラピーにも目覚める。村上春樹、マーヴィンゲイ、寿司と焼き鳥、日本酒とワイン。

悩みの種のiPhone版
iPhone横文字あり

横向き画面なら、タップで文字が飛び出します!

「えほんや」発表直後から「iPhoneでは読めないの?」という
声をたくさん、たくさんいただいていました。

ただ、子どもの本をずっと作り続けていた編集者として、
「iPhoneの小さな画面で絵本を読ませることが、
 子どもにとって、いいことなのか…」
という問題が、自分の中で壁になっていました。

しかし、iPadとiPhoneの普及率からいえば、
iPadだけの商品では、ほんとうに売れていくことは難しい
というのも十分わかっていました。

ある日、苦言を呈されて
とてもよく知っている方から、ある日、
「原さん、このえほんやって、iPadを買えっていうこと?」と
言われたときには、かなり落ち込んだりもしました…。

(別に、iPadの営業をしているわけではない。
 よい本を、よいコンテンツを
 どうやれば、子どもたちに届けられるのか…)
で、ず~~っと考え続けて3ヶ月ほど。

ある夏の日、突然思い浮かんだのです!
iPhoneを横に持ったら、画面いっぱいにして、
縦に持った時は、絵を上に文を下にしたらどうか、と。

iPhone横文字なし
それは、やがて横もちで、絵だけの「紙芝居ビュー」
縦もちで絵と文の「絵日記ビュー」という形に結実しました。

iPhoneたて


製作は一気に進みました。
インデザインCS6を導入、電子出版用の
新しい機能がたくさんつまっています。
その一つ、レイアウトを自由自在に動かせる
「リキッドレイアウト」「代替レイアウト」を研究。
意図した物が数日で完成しました。

でも、ここからが本当に難産だったのです。

その後のてんまつは、また次回以降に…。