どんと図書室 その2 と『あなたがすき』 | 絵本島 

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大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
今住んでいる利尻島の毎日を日記ふうに書いていきます。
絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 どんと図書室紹介 その2です。ベビーブックと紙芝居のコーナーです。



 靴を脱いで自由に本を見ることができます。

 ここで、読み聞かせのお話会も行われています。今度、ブルーナーの本を借りてみようと思います。



 今日の絵本は


あなたがすき

レイフ・クリスチャンソン 文

にもんじ まさあき 訳

ディック・ステンベリ 絵

岩崎書店


 「あなたへ」のシリーズです。

 

ひなたぼっこしているあなた

もうすぐ春が来ると思うあなた

海で遊ぶあなた

砂浜で肌を焼くあなた

空に舞い上がり、雲を渡るあなた

旅から帰ったあなた

待っていた人の嬉しそうな顔を見るあなた


 あなたを見ているわたし?わたしという言葉は出てきませんが、わたしから見たたくさんのあなたが語られます。


 どのあなたにも温かい視線を感じます。


 そして最後に


 うれしいとき

 すなおに感動する

 あなた


次のページに、


 キラキラと

 光のように

 よろこびが舞う

『あなたがすき』より

 

とあります。最初読んだ時に、このよろこびが舞うのはあなたの様子だと思って読みました。あなたのよろこびが舞っていて、それを見ているわたし。


 2回目を読んだ時に、このよろこびが舞っているのは、わたしのよろこびじゃないか?と思いました。あなたを見ている私のよろこび。

 これまでに出てきたすべてのあなたを見る時に、わたしのよろこびがキラキラと舞っている。そう考えると、このよろこびは、すなおに感動しているあなただけでなく、すべてのあなたにかかってきます。

 

 好きな人を見る時には、いつも心が躍る。

 そういう「すき」の気持ちを表しているのだなあ、と思います。


 良い一日を!