ふってはとけるをくりかえしながら、はるはやってきます。
明るい日差しにカーテンを開けると、昨日降った雪が木々に積もり、白と青が織りなす北国らしい美しい風景が広がっていました。
気持ちがよくて心がシャキッと冴えわたりました。
こんな景観にあこがれて、北海道に移住して40年が経ちました。
春を待ちわびるこの季節に対するわくわく感は40年同じ思いです。
大好きな北海道の春を心と体で感じる絵本を紹介します。
題名 「いいことってどんなこと」
神沢利子 さく 片山 健 え
出版社 福音館書店 2001年1月初版
ぴちゃぴちゃ ぴてぴて ちろろろろ
ぴかぴかのしずくがうれしそうに答えます。~いいことがあるからよ~
長靴をはいて外に出た私は、小鳥たちや川、木々をなびかせる風の歌を心と体で感じながら、ころんだ雪の野原の下でいのちの息吹を感じます。雪をほって、ほって、ほってくと・・・
突然金色の花が咲いているのが見えました。
それは! 春一番に咲く黄色い花。福寿草でした。
作者の神沢利子さんは、子ども時代を北海道樺太で過ごしました。待ちわびた春をうれしく、愛おしく思う気持ちがたくさんつまった絵本です。
北海道に住む者にとって、雪どけの季節の心のフルフルを共感できる一冊を紹介しました。
(文責:南風)