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こんにちは!
一応前回の続編的な感じで、自分の過去を振り返っています。
前回:止まらないこと
どんな困難な状況でも、止まらずに前に進み続ける。
ゆっくりでもいいから、止まらず前に進んでいれば、いつか花咲く時は来る。
そんな確信を持ったその後も、私はもがき続けていました。
まだまだわずかな光が見えただけ、完全に解放される所までは程遠い…
具体的に何に苦しんでいたかというと、経時的に見たとき、患者さんがちゃんと改善していくかどうかです。
即時的な変化は出るものの、経時的改善に繋がる率は上がってきたとはいえまだまだ低い。
ここは確かに多くのセラピストが悩むところであると思います。
その打開策を探るべく、リハビリの分野はもちろん、民間療法・東洋医学含め、あらゆるセラピーについて学びを深めていきました。
カイロプラクティック・オステオパシー・気功・整体などなど、本当に様々なものを学んだと思います。
その中で、様々な素晴らしい先生方に出会い、実際に施術をしていただいたり、たくさんの素敵な経験を積むことが出来ました。
もがき苦しむ自分にとって、まさにその先生方が心の支えでした。
そしてその偉大な先生方と関わったり、多くの事を学んだりする中で、ある決定的な事に気付きます。
一流の施術家達は、「自分が治してやろうと考えていない」ということです。
これは多くの偉大な施術家達が口をそろえて言うことですが、自分の中では特に操体法の考え方を学んだ時に一番しっくりくるものがありました。
操体法の創始者である故・橋本敬三先生は、「治療など下の下だ」という言葉を残されています。
これは、治してやろうなどと思う事自体邪心である、ということを表しています。
即自的にその場で変化がでれば、つい「俺が治したんだ」的考え方になってしましがちです。
ですがそのような変化が起こっているのも、患者さんの回復力がそうさせているわけであり、こちらはただそのためのきっかけを与えているに過ぎなかったのです。
これにはハッとしました。
当時の自分はまさに邪心の塊で、「俺が治してやる」という考えのみでやっていたような気がします。
だから患者さんの身体も無意識レベルで反発して良くなっていかない、そして自分自身の身体もどんどん悪くなっていく。
(私の当時の不健康ぶりは、前回記事で書いたとおりです^^;→止まらないこと )
治してやるという傲慢な考えは邪心である。
施術における、最も大事な原理原則を知った時でした。
それ以来、私は治そうとする事を辞め、「患者さんが回復していくためのお手伝いをしよう」と考えを改めました。
そういう気持ちを持つことで、アプローチも変わりました。
部分的な診方ではなく、全体の調和を考え、回復できる身体に戻って頂く。
そして即自的な変化だけを求めるのではなく、確実に治れる身体に戻って頂くことを意識していく。
そうしてセラピーを行っていくと、経時的に回復し、無事リハビリ終了に至る患者さんの割合が相当増えていきました。
改善の難しい高齢者や慢性症状であっても、回復する力を持っているんだ。
経時的改善に向かっていく事ができるんだ。
という確信が持てた時、私は学生時代からの目標であった開業をすることを決意しました。
この時臨床二年目。
この翌年に準備期間を経て、私は晴れて自分の治療院を開業する運びとなりました。
今も自身の治療院にて、患者さんのセラピーに携わっている私ですが、いつも心に置いていることは、
「人の身体は自身の力でもって初めて良くなるもの、治すのではなく治るものだ」
「俺が治してやると思うのではなく、治って頂くためのお手伝いをするのだ」
ということです。
患者さんの身体が良くなっていく、というのはもう何度も体験している場面ですが、人間の回復力の偉大さを目の当たりにした時というのは、今でも毎回感動させられています。
患者さんが持っている偉大な力を引き出すために、最高のお手伝いが出来ること。
これが今でも大切にしている、自分の施術家としての教訓です。
今後も驕らず、患者さんと共に歩んでいけたらなと思っています。
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