https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190320/k10011855021000.html?utm_int=all_side_ranking-access_003

 

 

 

20日午後、東京 千代田区にある家庭裁判所の玄関付近で、女性が男にいきなり刃物で刺されて死亡しました。刺したのは離婚調停中の夫で、現場近くの公園で警察官に取り押さえられ、逮捕されました。

20日午後3時20分ごろ、東京 千代田区霞が関にある東京家庭裁判所の1階の玄関付近で、女性が首を刺されたという110番通報がありました。

(3月20日NHKニュースウェブから一部引用)

 

事件当時は別の場所にいたので後で報道で知りましたが,事件の一報を聞いた時の感想としては「あってはならないことだが,あり得べきことではある」というのが率直な感想で,多くの弁護士もそのような感想を抱いたものと思われます。

 

 

もともと,裁判所というのは紛争を抱えた負の感情の吹き溜まりのようなところですが,特に家庭裁判所は,赤の他人同士のような冷静に割り切って対応できる事案ばかりではなく,むしろ,赤の他人同士よりも複雑で感情的,非合理的なものを当事者が有していることも多く,今回のような事件につながりやすい土壌があるものといえます。

 

 

事件の場所となった東京家裁では数年前から手荷物検査を実施するなどしていましたが,今回は,検査の手前の段階で並んでいたかしていたところを被害に遭ってしまったようです。

裁判所での手荷物検査については数年前から各地の裁判所で強化されているところですが,あくまでも裁判所の建物内での安全確保ということに留まっています。

DV事案などですと,双方当事者が裁判所に来る時間をずらして調整したり,場合によっては別の出入り口から出入りをさせてくれるという対応がとられることもありますが,期日に出席するために裁判所に来た当事者や代理人について裁判所に入る前のところでのことまでを想定しての一般的な対策というのは取られていません。

 

 

【裁判所に手荷物検査機など設置へ 刃物持ち込まれる事件受け】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12306696782.html

 

 

また,家事事件,特に調停手続きの場合,あくまでも双方話し合って解決しましょうという理念に基づいて,当事者や代理人の出席が前提とされているのですが,この会のような事件発生を受けて,電話やテレビ会議システムの利用をもっと活用すきべきではないかということも検討すべきではないかと思います。特に家事事件の場合,当事者の安全確保ということのほかに,家事や仕事で日中の昼間になかなか時間が取れない当事者にとって利用しやすい制度つくりということも考える必要があると思います。

 

 

【民事訴訟と家事事件手続きにおける電話会議システムの利用の相違】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12269374594.html