刑訴法105条の「他人の秘密に関するもの」に該当しないとされた事例 | 弁護士江木大輔のブログ

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弁護人がビデオ画像の消去と引き換えに告訴の取下げを求めたなどとして報道されていた件で,弁護人が保管していたビデオテープに対する裁判所の提出命令に対して弁護人が押収拒絶権を根拠にこれを拒んだという事案について判例タイムズなどで紹介がされていました(判例タイムズ1428号 最高裁平成27年11月19日決定)。

 

 

本件では,当該ビデオテープが弁護人が押収を拒絶することができる要件である「他人の秘密に関するもの」に当たるかどうかが争点となったようですが,本件では,当該ビデオテープの複製DVDが証拠として取り調べられていたことから,被告人の意思に基づく訴訟活動の結果,記録された画像はもはや「秘密」ではなくなったと判断されて,「他人の秘密に関するもの」には当たらないとして押収拒絶権は否定されています。

 

 

本件では被告人が弁護人に預けたビデオテープが証拠として取り調べられていたことからそのような結論が導かれたものですが,仮に,そうではなく,被告人と弁護人のみしか知り得ない秘密のものであったとすれば,押収を拒絶することができたと考えられることになります。

 

 

本件とはあまり関係がないかもしれませんが,弁護士としてはむやみに人から物を預かると後々面倒くさいことになるので,なるべく人から物は預からないほうが良いというのはよく言われているところではあります。

 


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