風のマーサ、仙北道を行く5 大胡桃山〜小胡桃山〜下嵐江入口 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


奥羽山脈を越える古道、

仙北道シリーズの第5回目になります。

前回は小出の越所から栃川落合、ツナギ沢と

難所続きの区間を歩きました。

その後は、比較的に歩きやすい区間に

なって大胡桃山、小胡桃山を

越えていきます。


その大胡桃山の分岐点では

山頂へ登る道と南面を巻いていく道に

分かれます。

今回は巻道を進みました。

〜前回記事を参照ください

(上写真、大胡桃山の巻道を進む)


歩きやすい道で標高900mくらいを

進んでいきます(下写真)

その快適な道も、ほどなく

薮で遮られてきます(下写真)

またか!とドキドキしたのですが

ここでは、

すぐに道が整ったので、ひと安心です😌

その後、おそらく山頂(大胡桃山)から

降りてきたであろう道と合流。

今回、大胡桃山の山頂を登らなかったのが

最大の心残りです。


さて、続いて

気持ちのよい一本道を下っていきます(下写真)

写真では表現しにくいですが

とても気持ちの良い一筋の道でした。

続いて、大寒沢への分岐に

さしかかりました(下写真)

直進するのが仙北道、右に降りると

大寒沢林道に至るようです。

先程からずっと気がかりだったのですが

今夜をどう過ごすかです。

現時点で、すでに夕方5時をまわっています😓

始めの計画では、日が沈むまでに

山を降りて、(舗装道路を歩き)

つぶ沼園キャンプ場で野宿する予定でした。


下写真は

国土地理院地図にオレンジ丸を二つ加えていますが

左下のオレンジ丸が現在地、右上のオレンジ丸が

キャンプ場になります。

(オレンジ丸の位置は、おおよそのイメージです)

(国土地理院地図を使用)

いくら真夏で日が長いとは言え

キャンプ場までは、無理があります。

大寒沢へ降りるコースだと

いち早く山を降りれて、あとは道路歩き。

こちらに降りたいなぁという

誘惑に駆られていました。


しかし、分岐点から

右側を眺めてみると入り口は

激しい薮に覆われていました😱

エスケイプのはずが、キツそう。

ここは直進して仙北道歩きを完遂する

決心を固めました。


国土地理院地図に

おおよその歩いたルート(オレンジ線)、

大寒沢分岐、大寒沢林道、アドレ坂の位置(大まかです)

を加えたものを載せておきます(下写真)

(注)オレンジ線は正確ではありません

(国土地理院地図を使用)


ちなみに上地図の右下、実線部分が

大寒沢林道だと思われます。

さて、そちらには行かずに

直進して仙北道を歩きます。

基本的にずっと

下り坂です。

そして堀状の道をつづら折れで

降りていくことになります(下写真)

また、いろんな道が並走していて

歩きやすいほうを選ぶようにしました。

この坂がアドレ坂だと思いますが、

どうなんだろう。

アドレ坂の石碑自体は見つけることは

出来ませんでした😭



また、実のところ薮に覆われた区間もあったように

思いますが、そんなに苦にはなりません。

粟畑〜ツナギ沢までの区間が

凄まじかったので、感覚が麻痺してしまった

ようです(汗)


坂を降りると平坦な道が

続きます(下写真)

この稜線を進めば小胡桃山に至ります。

倒木区間もありました(下写真)

小胡桃山までは

そんなにキツイ登りではないので

助かりました。

そして小胡桃山と書かれる新しい石碑が

ありました(下写真)

単なる通り道、ちょっとした丘、

そんな感じです。

眺望はありません。


その後は、下り坂になります。

堀状の道をつづら折れに

降りたり、他にも複数の道が

並走していました。


さて、先程の話の続きですが

つぶ沼園キャンプ場のプランは辞めて

山中で野宿することにしました。

というわけで、野宿最適ポイントを

探しながらの山歩きです。


そして、なんとか場所を

見つけて幕を張ることになります。

夜になると、雨が降り続け

虫の心配はなくなるものの

雨水が染み込んできます。

それでも、一瞬にして寝ていたようで

やがて夜が明けました。


早朝、準備を整えて

出発したのが朝の5時過ぎでした。

この先も下り坂。

よく掘られた道を蛇行するようにして

進みます。

薮に覆われていても

問題なく進めました。




やがて、伐採地に出てきます。

その手前には、御清水場と書かれる

新しい石碑がありました(下写真)

この先は一面の伐採地で

林道(作業道)が至るところに

作られています(汗)

見晴らしは良いのですが、何だかなぁ。

この区間、無茶苦茶迷いました。

林道を降りていくと、まったく

違う方向に行くし、あっちにウロウロ、

こっちにウロウロ😓

戻ったら、進んだり、戻ったり。


国土地理院地図に、ざっくりとでは

ありますが、御清水場、仙北道の続き、

伐採地などの位置を記しています(下写真)

(注)オレンジ丸の地点は正確ではありません

(国土地理院地図を使用)

御清水場から仙北道の続きポイントまでの区間は

伐採のために古道がなくなっている

ようです。

ルート的には独票679の南面を通っていけば

よいのですが、林道(作業道)を利用しながら

なんとかその方向を目指しました。


林道(作業道)からは脱線して

無理矢理?に進んでいくと

何とか古道の続きを歩くことが

出来ました。


これで一安心。

早朝から冷や汗をかきました。


その後、道自体はとても

歩きやすいです。

また周囲は笹が覆い茂っていたりします。
こういう感じは、熊に遭遇しそうな
シチュエーションなのですが、
鈴を鳴らしながら歩いています。



また、このあたりは

ちょっとした高地を歩くような雰囲気。

野を越えていきます。

そして野がしらの

石碑までやってきました(写真)

石碑は新しいものですが、

側には昔の石碑が二つ立っていました(下写真)

ひとつは西宮大神宮と書かれていました(文政2年)

もう一方は、供養塔だろうか、

道標の役割もあるようです。

文字ははっきりと読めない部分が多いのですが

右 仙北道、左??山道

どうも後で調べてみたところ

(岩手県側から歩いたとして)野がしらで

仙北道から金山へ行く道が左に分岐していた

ようです。

その道はあたりが薮に覆われている

ためか、あるいは完全に

消え去ったのか、見当たりませんでした。

(上写真、野がしらを振り返る)


ここからは

下山まで近く

出口付近は薮で覆われていましたが

間もなく下嵐江の石碑が見えてきました。

また道路も見えてきました(下写真)

下嵐江入口と書かれていました。

私にとっては、出口ですが。

ようやく長かった

山歩きが終わりました。

しかし、ここから道路歩きが始まります。

続く。

(今年の8月)