イーエフピー株式会社代表、花田敬のキャリア伝。今日は第5回をお届けします。高校生を対象にした「運転免許相談会」を開催し、自動車教習所の生徒募集で大きな成果を上げた花田。それを継続できた背景には、リストマーケティングの苦労もありました。

 


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運転免許相談会に呼び込む対象は、地元の高校3年生。彼らをリスト化するのは、簡単なことではありませんでした。個人情報保護に関する規制や法令が存在しなかった当時だからこそできたこともあります。

 

私は、教習所に自動二輪の免許を取りにきた16歳の高校生たちから、出身中学校の卒業アルバムを見せてもらって名簿を入手することを思い立ちました。この要領で熊本市内の全中学校の名簿を集め、コンピューターでリスト管理をしていったのです。

 

昔は、高校入学者の氏名が新聞に載っていました(これも今では考えられませんね)。その情報をリストと照合して、現在の在学高校が分かる状態にしていきました。そして、タイミングを見定めて個別に営業をかけていったのです。

 

これを10年間続けました。毎年名簿を集めていったので、最終的には熊本市内の18歳から27歳のリストを網羅している状態に。この人たちをずっと追いかけていたので、「どこの大学に進学したか」「どんな職業に就いたか」といった情報も持っていました。

 

これは、クレジットカード会社などにとって、とても価値ある情報です。私が始めたセミナー営業は、カード会社との共同集客で運転免許相談会を開いたり、自動車ディーラーと組んで教習所内で新車発表会をやったりと、新たな「タイアップ営業」へ進化していきました。
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「花田敬のキャリア伝」は、今後も定期的にお伝えしていきます!