「なぜ、ぼくは、大阪から三宮に行く時、阪神電車を選ぶのか?」
感じる価値について
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■関西の人なら、よくご存知ですが、鉄道で大阪から神戸三宮にいく
路線は3つあります。JR、阪神、阪急ですね。
その中で、ぼくが一番よく利用するのは阪神電車。
その次が、JRです。阪急電鉄は、ほとんど利用することがありません。
■では、なぜ阪神を選んでしまうのか?
時間と利用料で三社を比較してみます
・JR:約21分 410円
・阪神:約32分 320円
・阪急:約28分 320円
スピードで選ぶなら断然JR、
利用料なら、阪神と阪急は同額ですが、そうなると阪急のほうが速い
ので、論理的に考えると阪急を選ぶことになります
このように並べて比べてみると、阪神電車を選ぶ理由がないですよね。
それなのに、ぼくが、阪神電車を選んでいる理由とは?
人間は、論理だけでなく、感情で動くということの表れでしょうか?
ということで、自分の心を探ってみました。
※まずは、JRを選ばない理由
・いつも混んでいるという先入観がある(並ばないと座れない気がする)
・なんか車両が臭いような気がする(あくまで感覚)
そのため、アポに遅れそうだとか余裕急ぐ理由がある場合以外は
JRを選ばない。
※次に、阪急を選ばない理由
・地下鉄梅田からの乗り換えの距離がちょっと遠い
・上品で気取った雰囲気が肌に合わない
※阪神を選ぶ理由
・いつも空いているからゆっくりできる。
・そのため本を読みたい時も、逆に寝たい時も丁度良い
・下町感が肌に合う
■ブランドを構築する際、自社商品サービスに価値を感じ、
選んでくれるお客様の心の中を探ることは大変重要です。
ところが、事業を提供する側は、知らず知らずのうちに
売り手側の視点でモノを考えてしまいます。
これは良い商品だから、絶対喜んでもらえる、売れないわけがない・・・と。
しかし、買い手は、論理的、客観的にわかる価値だけでなく、
感情で感じる価値を重視する場合も多くあります。
ボクが阪神電車を選ぶように。
■あなたの、商品、サービスをお客様が選ぶ理由を、もう一度
お客様になり切って、感情の動きを、探ってみるといいかもしれません。