「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」。 | エフォートアカデミー塾長日記

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今年も次男の「ビブリオバトル 県大会」が開催されました。

残念ながら、今年は県大会敗退と相成りました。一方で、昨年準優勝であった次男の「先輩」は見事優勝、2年連続で同校から県代表を輩出する快挙となりました。

駅まで迎えに行った帰り道、近くの喫茶店で「プチご苦労さん会」を開催(笑)、倅の表情が全てを物語っているように感じました。

 

「俺は本気でビブリオバトルをやらないよ!本気でやると嫌いになるかもしれないから!」

 

これが倅の「負け惜しみ」であることは、私にはすぐにわかりました。

今年大阪で行われた全国大会、「先輩」は先生方に請われ、倅の「付き添い」として一緒に大阪まで行ってくれたのです。大会に出場できる訳でもなく、ただ倅の「お供」としてついていくことは、「先輩」にとって忸怩たる思いがあったに違いありません。その証拠に、今大会の「先輩」の「パフォーマンス」は、誰の目から見ても「段違い」であり、倅自身も大変驚いたそうです。それなりの「覚悟」と「準備」をもって、「捲土重来」を期したに違いありません。

 

一方で倅はというと、大会前日の夜遅くまで部活動に追われ、「準備」という面では全く「疎か」でした。それでも運よく校内予選を1位で通過したことが、「先輩」の心に更なる闘志を呼び起こさせたのかもしれません。つまりは、「負けるべくして負けた」のです。一敗地に塗れた倅の口からかろうじて出た言葉は、「負け惜しみ」だけでした。

 

次男の幼少期は、まさに「好奇心の塊」だったような気がします。

いろいろなことに興味を持ち、とりあえず「やってみる」こと、これは幼少期にとっては大変重要だと思います。

一方で、中学・高校と進むにあたり、自らの「適性」について、少しずつ認識していかなければなりません。「あれもこれも」の時代から、「選択と集中」の時代へと、倅自身のマインドを転換していく時期に来ているのだと感じます。

 

口では「本気でやらない!」などと言っていたものの(笑)、実のところ「ビブリオバトル」の活動が盛んな大学を進路として検討している倅は、今のところ明らかなる「言行不一致」なのですが(笑)、「実に悔しい一日」と「立派な先輩の華麗なるリベンジ」を目の当たりにして、「大人の階段」をまたひとつ登ったと考えれば、今回の「敗北」も決して悪いものではないと、親として考えているところです。

「「負けたことがある」というのが、いつか大きな財産になる」

 

かの有名なバスケット漫画「スラムダンク」の中の言葉です。「常勝軍団」と呼ばれた「山王工業」が、主人公「桜木花道」率いる「湘北高校」にまさかの敗北を喫した際に、監督が選手たちにかけた言葉です。

「敗北」を受け入れることは耐え難い苦痛を感じる一方で、「敗北」から学ぶことも決して少なくはないのです。倅にとっての耐え難い「敗北」が、いつの日か「大きな財産」になることを願って止まない私なのでした。

 

ちょっと「過保護」が過ぎるかな?(笑)。

 

頑張りましょう!