長いようであっという間に過ぎてしまう夏休み。
息子が小学生までは、夏休みをどう過ごすか?をあれこれと考えることが楽しみでした。
夏休みを過ぎると子供はぐっと成長します。
貴重な夏休み、子供の成長の為にはどんな種まきをしよう?と考える時、
私は2つのことを大切にしていました。
それは、習慣と経験です。
子供の成長というだけでなく、子供も大人も人が成長する為に、習慣と経験はとても重要なことだと思っています。
ですから、子育てにおいての親の大切な役割のひとつが、子供にとっての良い習慣をひとつでも多く育てることだと考えてきました。
夏休みは日々の習慣を調える貴重な機会です。
夏休みの生活と学習については3つの軸で考えていました。
★生活習慣を調える
★学習習慣を作る
★学習体力を育てる
学年が上がると生活のペースが少なからず変化します。
特に低学年のうちは、1学期の間は新しい生活ペースに慣れるだけで精一杯の子も多いと思います。
ひときわ身体が小さくて体力も無かった息子は、小1の1学期などは学校に行くだけでも精一杯な感じで、暑くなると共に後半は帰宅するとぐったりしてしまう日が多々ありました。
頑張って夏休みまで辿り着いたら、夏休みはまず生活ペースを立て直すことを第一に考えました。
生活のペースが調うと、元気も復活してきますから、その次に学習習慣を調えることを考えました。
特に朝の学習習慣を作ることはとても大切にしていました。
1日の中で色々な時間に勉強するのではなく、決まった時間に決めたことに取り組むようにして、学習をルーティン化することが学習習慣を作る上では重要です。
試行錯誤しながら毎日の学習のルーティンが回るようになったら、次は学習体力を育てることを考えます。
「学習体力を育てる」とは、これまでよりも学習に対しての負荷を大きくしていくことです。
これまでよりも長い時間であったり、量を増やしたり、難易度を上げたり、新しいことを取り入れたり、という学習の為の負荷を少しずつ上げていくことで、学習に対する体力を育てていきます。
これは急に増やすのではなく、様子やタイミングを見ながら少しずつ上げていくことがポイントです。
行きつ戻りつしながらも、子供と次のステップを相談してから決めたり、記録をつけたりして、少しの進歩をしっかり認識できるようにしてあげることを心がけていました。
自分の進歩が分かることは、頑張るモチベーションに繋がるからです。
そうして、まずは基本となる生活と学習の習慣を調えてから、その上でいかに色々な経験をさせてあげられるかを考えました。
特に低学年のうちは、机上の学習よりも経験が大切です。
夏休みならではの特別な計画はもちろん貴重な経験の機会ですが、
経験というのは決して特別なイベントばかりではなく、むしろ日常の中の素朴な疑問をじっくり調べたり確かめたりするような時間を作ることが大切だと思います。
その探求が学習に直接的に役立つかどうかよりも、探求する経験そのものが子供の好奇心や探求心を育てるのだと思います。
あらゆることに効率化を求める流れの中で、子育てにおいても費用や時間への投資効果を考えて、つい短絡的に成果を求めてしまいがちです。
でも、大人が効率的に成果を得ることを期待して与えるものよりも、無駄と思えるような経験の中で何かに夢中になったり、無心に向き合う時間が、実は子供の中の「何か」を育てることになっているかもしれないと。
我が子の子育てを振り返って思うのです。
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算数の成績には直結しませんが、
夢中になって折り紙と格闘する楽しい時間になることと思います。
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