ランプシェードも現役時代そのままに点灯しています。
今回は埼玉県川口市 ピュアヴィレッジなぐらの郷 ベーカリーレストラングランシャリオにてレストランとして営業している、スシ24 504のご紹介です。
当ブログでは何度もご紹介しているお馴染みの車ですが、今回は久しぶりに車内に入って軽食を頂きましたので、車内の様子もご紹介させて頂きます。
車番周り。
この色を見ると何となく安心感があるのは私だけでしょうか?
車体はHゴムからのダレが出て来ていましたが、まだキレイな状態です。
調理室側車端部裾にはエンドプレートの取り付けがあります。
やはり調理室側が前位となっています。
国鉄時代発行の客貨車概論と言う書籍によると、客貨車の車両各部分位置の称呼について。という項目には…
①~⑤略
⑥食堂車は調理室の無い側。
が前になるとの記載があり、JR西日本所有だったスシ24 0番台はこれに従ったのか、調理室側が後位側となっていました。
どうも、東日本と北海道のスシ24形は電車時代のまま、前後位を決めたようです。
調べた所、電車の場合は「運転台が無い場合は制御回路引通が左側にくる側」と言う前後称呼の規定があるので、このような形になったのかも知れません。
また、本来の24系客車ではエンド表記は前位側妻面にペンキで書かれますが、このスシ24形は元サシ489形ですので種車時代のエンドプレートをそのまま使用しています。

さて前置きが長くなりましたが、入口手前には手書きのメニューがあります。
なお、私は予約無しの15時からのカフェタイムに訪れました。
入口は前位側の貫通路からはいります。
前位側から食堂に向かう通路。
なんとも落ち着いた雰囲気です。
食堂との仕切りドア。
手前に引くと食堂に入れます。
前位から後位側への食堂室内。
仕切り壁のエアコンは仕方ない所ですが、室内の椅子やカーテン等の調度品は現役当時のままです。
①ー③位の二人用テーブル。
室内はとても綺麗にされています。
残念ながら、いくつかの窓が結露していましたが、内側の窓ガラスは開きそうな構造なので、拭き取る事は出来るように思いました。
②ー④位側の4人用テーブル。
家族やグループで楽しく出来そうです。
また、車内で人が移動したりすると、少し揺れる事があります。 
それがまた郷愁を誘います😊
調理室側。
こちらにもエアコンが設置されていますが、ジュースやビールの入った冷蔵庫はこれまた年代物なように感じました。
カフェタイムでしたので、チョコレートケーキとコーラを頂きました。
そっちの方は疎いのですが、チョコレートケーキは本格的なもので、とても美味しく頂きました😊

調理室前の二人用テーブルにはパンフレット等とともに、車両維持のための募金箱が置かれています。

以前は料理の代金とは別に、乗車料金として別途大人500円として支払うシステムでしたが、現在では乗車料金を支払わなくても食事を楽しめるようになりました。

私も些少ながら募金をさせて頂きました。

これから訪問される皆様にもぜひご協力をお願いいたします🙇

食堂車をレストランに改装した例は各地で見られましたが、車両の老朽化や経営の悪化等で、現在では、もうここと京都鉄道博物館のナシ20 24くらいでしか営業していないと思われます。

貴重な食堂車での食事をお近くの方はぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

撮影年月

2019年9月

場所

ベーカリーレストラン グランシャリオ

JR武蔵野線、埼玉高速鉄道線 東川口駅から徒歩7~8分ほど。

営業時間

モーニング8:00〜10:00(予約なし先着制、土日祝のみ営業)
ランチ11:00〜12:30, 13:00〜14:30の二部制
(3日前から一ヶ月先までの予約制)
水曜は一部(11:00〜12:30)のみ、そば名倉メニューのみ営業)
カフェ15:00〜17:00(予約なし先着制、水曜休み)
ディナー18:00〜22:00(3日前〜一ヶ月先までの予約制、水曜休み)

日曜営業

定休日

水曜日(ランチのみ営業)

と、食べログにはありますが、予約無しでもランチは頂けるように思いました。

ただし、私自身が確認をしていませんので、訪問の際に事前に連絡をした方が良いでしょう。

予約しておいた方が無難だと思います。