Beyond The Influence②: Ghosts of Progress
今日のイージットは渋めですよ。ブルースはロックのお父さんと言いますが(だってお母さんって感じしないから)、ブルースと言ってもミシシッピーデルタブルースを取り上げるわけです。
・・・なんて偉そうに言うほど実は知っているわけじゃなくて、ある一人のとんでもなくスゴイ、ブルースマンをご紹介したいだけなんです。Fat Possumというレーベルをご存知ですか?最近はThe Black Keysをリリースしてるってことで知られているかもしれません。このレーベル、ミシシッピーデルタブルースを発掘した伝説のレーベルでもありまして、そこから出ているアルバムを数枚、ある時友人に押し付けられたんですね。で、出会ってしまったんです。Cedell Davis。
子供の頃のポリオに始まって、ライブを行っていた酒場での暴動に巻き込まれての致命的な怪我など、恵まれた環境とは正反対の地域のブルースマンの中でも、特に不運な境遇を生きてきたCedell Davis。抱えた障害のため、バターナイフを使ってスライドを行うのですが、そんなことはどうでもいい!下の映像でイギーポップやJohn "Jojo" Hermannが言っているように、チューニングはいい加減なんですが、聴き始めるとそんなこと忘れちゃうと言うか、ぶっ飛ばされてチューニングの意味などなくなります。Cedel Davisの音楽はCedel Davisの世界の中で成り立っているので音階とか調性とか関係ない!
これはロックなのです。
Cedell Davis
ついつい前段であるはずの”Influence(影響を与えた人)”の方に随分と力が入ってしまいましたが、いつかブログで取り上げたいと思っていたのですよ。
で、イージットにとってのブルースレジェンドCedel Davisを思い出させてくれたインディバンドと言うのが、このGhosts of Progress。スコットランドはモントローズの二人組みです。以前Montrose Music Festivalという小さなフェスをご紹介した時にも触れたのでした。ライブ最高なんですよ!実はジャズ好きの友達にデモ音源を聴いてもらったら笑い出しちゃったんですけど、このドラムは何なんだ?と。普通に考えればその通りなんだと思います。ギターを弾きながら足一本で操るキックドラムとシンバル。でもね、そういう話じゃないんだなイージットにとっては。Cedelのバターナイフも、所謂ブルースハープも技術的に上手けりゃイイ味出せるわけじゃない。Ghosts of Progressのドラムもしかり。ライブではGhosts of Progressのロックの世界の一部としてしっかり存在の場を確保しているのです。
比較すればやや金銭的に余裕のある大学生インディバンドと違って、なんか地の塩っていうか、地元モントローズでライブを続けてきて地元で大評判となるもプロモーションとか全然やってなかった模様。でもスコットランドでは口コミで徐々に評判が広がって、今年は西海岸のグラスゴーにもよくライブに来ています。モントローズはいかんせん小さい町なので、グラスゴーを経由していっそアメリカツアーに出て欲しいなぁと期待しています。想像を超える広さの中できっともう一皮向けてとてつもないバンドに成長しそうな気がします。まあイージットが言うのもなんだけど、プロモーターとか多すぎて全て自分達でやろうとするバンドって本当に大変みたいです。頼れないのが普通のアメリカのインディバンドより、バンドの生き残り戦線においてはある意味キツイかもしれません。
でもね、今のままのGhosts of Progress(POG)が持ってるローカルさもイージットは好きです。
MySpace:http://www.myspace.com/ghostsofprog
Anal Blues- Ghosts of Progress
@Nice n Sleazys (Glasgow)
Ghosts of Progress - Montrose Music Festival 2009
イージットレコードのホームページはこちらから
・・・なんて偉そうに言うほど実は知っているわけじゃなくて、ある一人のとんでもなくスゴイ、ブルースマンをご紹介したいだけなんです。Fat Possumというレーベルをご存知ですか?最近はThe Black Keysをリリースしてるってことで知られているかもしれません。このレーベル、ミシシッピーデルタブルースを発掘した伝説のレーベルでもありまして、そこから出ているアルバムを数枚、ある時友人に押し付けられたんですね。で、出会ってしまったんです。Cedell Davis。
子供の頃のポリオに始まって、ライブを行っていた酒場での暴動に巻き込まれての致命的な怪我など、恵まれた環境とは正反対の地域のブルースマンの中でも、特に不運な境遇を生きてきたCedell Davis。抱えた障害のため、バターナイフを使ってスライドを行うのですが、そんなことはどうでもいい!下の映像でイギーポップやJohn "Jojo" Hermannが言っているように、チューニングはいい加減なんですが、聴き始めるとそんなこと忘れちゃうと言うか、ぶっ飛ばされてチューニングの意味などなくなります。Cedel Davisの音楽はCedel Davisの世界の中で成り立っているので音階とか調性とか関係ない!
これはロックなのです。
Cedell Davis
ついつい前段であるはずの”Influence(影響を与えた人)”の方に随分と力が入ってしまいましたが、いつかブログで取り上げたいと思っていたのですよ。
で、イージットにとってのブルースレジェンドCedel Davisを思い出させてくれたインディバンドと言うのが、このGhosts of Progress。スコットランドはモントローズの二人組みです。以前Montrose Music Festivalという小さなフェスをご紹介した時にも触れたのでした。ライブ最高なんですよ!実はジャズ好きの友達にデモ音源を聴いてもらったら笑い出しちゃったんですけど、このドラムは何なんだ?と。普通に考えればその通りなんだと思います。ギターを弾きながら足一本で操るキックドラムとシンバル。でもね、そういう話じゃないんだなイージットにとっては。Cedelのバターナイフも、所謂ブルースハープも技術的に上手けりゃイイ味出せるわけじゃない。Ghosts of Progressのドラムもしかり。ライブではGhosts of Progressのロックの世界の一部としてしっかり存在の場を確保しているのです。
比較すればやや金銭的に余裕のある大学生インディバンドと違って、なんか地の塩っていうか、地元モントローズでライブを続けてきて地元で大評判となるもプロモーションとか全然やってなかった模様。でもスコットランドでは口コミで徐々に評判が広がって、今年は西海岸のグラスゴーにもよくライブに来ています。モントローズはいかんせん小さい町なので、グラスゴーを経由していっそアメリカツアーに出て欲しいなぁと期待しています。想像を超える広さの中できっともう一皮向けてとてつもないバンドに成長しそうな気がします。まあイージットが言うのもなんだけど、プロモーターとか多すぎて全て自分達でやろうとするバンドって本当に大変みたいです。頼れないのが普通のアメリカのインディバンドより、バンドの生き残り戦線においてはある意味キツイかもしれません。
でもね、今のままのGhosts of Progress(POG)が持ってるローカルさもイージットは好きです。
MySpace:http://www.myspace.com/ghostsofprog
Anal Blues- Ghosts of Progress
@Nice n Sleazys (Glasgow)
Ghosts of Progress - Montrose Music Festival 2009
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