松宮さんの記事 で、新訳が出たことを知りました。
あのショウペンハウエルの『読書について』です。
豊富な蔵書数を誇る図書館も、きちんと分類されていないのなら、少ない冊数が整然と並んでいる図書館の方がずっと使いやすい。同じことが知識にもあてはまる。いくら量が多くてもそれが自分の頭で考えず鵜呑みにした知識であるなら、はるかに量は少なくてもじゅうぶんに考え抜いた末に手にした知識の方が価値がある。
シンプルマッピングを書いている方なら、このショーペンハウエルの言葉、すぐに納得できるはずです。
「考え抜いた末に」手にする、という工程は、まさに「読書マッピング」することで実現されているからです。
松宮義仁著『A6ノートで読書を超速化しなさい』は、速読術、多読法の本と誤解されている節がありますが、この本が提唱する「同ジャンル多読」は、 「分類」と知識の「エッセンス」を取り出すための基本的な方法です。
「分類」は、言葉を変えれば、ある「テーマ」にフォーカスを絞ること。
その基礎的な作業を出来るようにしてくれる大リーガーギブスが「同ジャンル多読」です。
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中島孝志さんの『すごい読書!』(マガジンハウス)では、「クロスオーバー脳」なら、どんなジャンルの本を読んでいても、自分の仕事や抱えているテーマに役立つものに出会うことができるといったことが書いてあります。
しかしそれには数稽古が必要です。クロスしていく結び目、結ぶ手つきが身につくまでには、かなりの稽古が必要です。
その数稽古の大リーガーギブスが読書マッピングを使った「同ジャンル多読」です。
扇の要(かなめ)が出来上がっている人には、必要ないギブスかもしれません。
ショウペンハウアーは、高校時代の愛読書でした。
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当時は、ショウペンハウアーと表記してました。
『読書について』は★一つ、50円でした^^
新訳は、PHP研究所から出ています。