第一部 大戦 序章
Ninomiya=Story
ー王子の冒険-
第1部 大戦
序章
星暦(以下、S.C)4992年、ニノミヤ国内の緊張はピークに達していた。ヒマジン国が攻めて来たのである。
ニノミヤ国は地球とは離れた別の惑星、オレ天星にあり、広い大陸をヒマジン国と2分していた。そして昨日(2月4日)、ヒマジン国は何の前触れもなく攻撃を仕掛けてきた。宣戦布告はその3時間後にあり、各国首脳陣はヒマジン国との対立の考えを深めた。
不意打ちであったことも災いして、ニノミヤ国軍の戦力は半分以下となった。
もともとニノミヤ軍はその素晴らしい技術と広い領土をヒマジン国に狙われていて、いつ攻めて来ても不思議ではなかった。にもかかわらず、国王、デンカン4世は警戒態勢を緩めていた。
当然、国民は王の態度に激怒した と思ったら大間違いである。国民は皆、ヒマジン国の森口採之助将軍を罵るばかり。未だに皆、国王を信じていた。
将軍はこう言う。戦争は楽しい、まるでゲームのようだ、と。この言葉に、次々と各国が反発。ヒマジン国に対し対立を宣言した。これが、後に第一次世界大戦と呼ばれる戦いの幕開けであった。