(抜粋)

 

中国のあるテコンドー・チームが、韓国で先月開催されたテコンドーの祭典で、清時代を連想させるキョンシー(中国のゾンビ)のダンスを踊ったところ、中国の協会から大会出場禁止の懲戒処分を受けた。

 

同チームはテコン体操シニア海外部門1位に選ばれた。

 

 このパフォーマンスの動画は中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上にも拡散されたが、一部の中国のネットユーザーたちは「彼らは中国の伝統文化を笑いものにした」と批判していた。

 

その後中国テコンドー協会はチャイナ・エックスが所属する広東省深セン市の「X-テコンドー館」に対して道場設立資格を取り消す決定を下した。また、同館は会員資格・昇級試験考査場資格・大会参加資格を剥奪された。キョンシー・テコン体操を製作・演出した同館のコーチは指導資格が取り消された

 

 同協会は懲戒処分の理由について、「この公演は旧習を広め、民族のイメージを醜く描写し、中華文化を冒涜(ぼうとく)し、悪い影響を及ぼした」と説明した。そして、「(中国の)全国のテコンドー館を対象に全面的な調査と改善作業に着手し、テコンドー業界の資格審査と監督・管理、社会主義の中核となる価値観と優秀な中華伝統文化教育を強化する」と述べた。




中国人が韓国でキョンシーダンスを踊ると、中華文化の冒涜になる・・・・うーん、わたしにはあまり感覚がわかりません。

笑いを取っていい、批判してもいい、

こういうのって、あまりにも、資本主義とか民主主義の感覚なんだろうな。

このキョンシー・テコンダンスは、もしか笑いを取ったかもしれませんが、体制批判は微塵もないのに。



これで中国に進出した韓国のテコンドー道場全ては、

 

社会主義の価値観と、優秀な中華伝統文化で教育されてしまいますね。



また、これは、

中国進出テコンドー業界に限ったことではないだろうと、予想できます。

中国に進出するからには、どの国の団体も、企業も、社会主義と中華文化を尊重し、褒めたたえるべきなのでしょうね。

けっして笑いを取ろうと思ってはいけないわけです。





ひとつの例えになりますが、

これは北朝鮮の偉大なる指導者、金正恩を称える歌です。

 

 

幸せな労働者、幸せな学生、幸せな引退高齢者、幸せな陸海空軍ですね。

あまりの幸福感、喜び感に、なかなかクセになる曲です。

出演者皆が満面の笑顔ですが、

これはけっして、「笑いを取っている」わけではありません。本気です。

サビの歌詞は

謳おう金正恩、偉大なる指導者

誇ろう金正恩、親しい父

人民は心ひとつに信じて従う、親しい父

 


こちらは英語字幕があります。

韓国では、”ヘッドフォンがSONYだ” と茶化されています。