「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章「純愛篇」と「2199」の残響 | k.i.o景

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デザイナー・枝松 聖のブログです。

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章「純愛篇」冒頭10分が11月

3日まで期間限定で公開中です。

 

こちらのパートでは人物の後ろに映り込む艦載機の描写をお手伝いしています。

「3DCG/3DCGに手描きタッチを追加したもの/全て作画に置き換えたもの」3種

をカットごとに使い分ける、という「2199」的なメカニック表現を試してみてい

ます。

 

じつは「2202」のここまでの担当話数では、艦載機の内側、コックピットまわり

の作業はあっても、外側である3DCGをどうにかする作業をする機会をいただく

ことはなかったので、これらのカットが手元に来て、けっこう驚いたのを覚えて

います。うわぁ「2199」っぽいなあ、と。

 

第三章の冒頭にあたる第七話の演出を担当されているのは、「2199」当時、制作

方面から作品を支えてくださっていたかた。あの頃いつも、静かに熱いお人柄に

元気をもらっていた恩返し…と、ならば、わかるはず!という気持ちで、当時ふう

の作業をお願いしてみました。

 

手描きタッチの位置の調整や、作画に置き換えられた機体各所へのマーキングの

貼り込みなど、手が掛かる作業の連続だったかと思うのですが、完成画面では

いい感じになっていて、ただただ感謝です。この話数は他にもさりげなくこまやか

な仕上がりになっている描写が多く、なかなか素敵なフィルムになっています。

そんな第七話で始まる第三章「純愛篇」は10月14日から上映開始です。

よろしくお願いいたします。