週刊朝日にインタビュー記事が掲載
週刊朝日 8/17号にインタビュー記事「橋本龍太郎はなぜ総理を辞任したのか」が掲載されました。
以下、その記事をご紹介します。
『江田憲司元首相秘書官はふりかえる98年参院選惨敗・・橋本龍太郎はなぜ総理を辞任したのか』
(聞き手 本誌・喜多克尚)
── 週刊朝日 2007/08/17号 ──
かつて自民党には参院選敗北の責任をとって辞任した首相がいた。今回よりも7議席多い44議席で即座に退陣を表明した故・橋本龍太郎元首相もその一人だ。なぜ安倍晋三首相は先人の足跡を学べないのか。橋本政権で首相秘書官を務めた江田憲司衆院議員に聞いた。
——— 参院選で自民党は37議席と惨敗しましたが、安倍首相は即座に続投を表明しました。
江田 即刻、退陣表明するのが安倍さん自身のためでもあり、自民党のためでもありました。安倍政権はこれまで一度も国政選挙の洗礼を受けていない、民主的正当性の不足した政権でした。今回、初の審判で、首相自らのクレディビリティ(信頼性)が問われ、国民からNOと言われたのですから居座る余地はありません。潔く辞めるべきです。
——— 首相はなぜ続投を決めたのでしょうか。
江田 安倍さんのような国家主義的保守政治家にとって重要なのは国民よりも国家です。国家を規定するのは憲法で、その「憲政の常道」に従えば、参院選は政権選択選挙ではないから負けても辞めてはいけないことになる。国家主義者ならではの論理です。安倍さんは参院選の1カ月前から、どんなに負けても辞めないと決めていたようです。参院選で示された民意は関係なく、衆院解散・総選挙の結果だけが従うべき民意である、という理屈なのでしょう。
——— 98年参院選で自民党は44議席しか獲得できず、橋本龍太郎元首相は即座に退陣を表明しました。
江田 橋本さんは政権の舵取りに限界を感じていたし、これ以上続けても国民に迷惑をかけるだけだと考えて退陣を即断しました。当然のことだったと思います。ところが、今回は安倍さんや自民党幹部の口から国民のコの字も出ません。どういうことなんでしょうね。
——— 橋本退陣の際は、水面下でどのようなやりとりがあったのですか。
江田 事前の予測では60議席前後は確保できそうでしたが、当日の夕方、各メディアの出口調査で惨敗が確実な情勢になりました。橋本退陣を確信した私は、午後9時半ごろ、村岡兼造官房長官、額賀福志郎官房副長官(ともに当時)と3人で首相公邸へ行きました。応接室で1時間ぐらい待たされ、その間、私たちはテレビで自民惨敗を伝える開票速報を眺めていました。すると、橋本さんがパッと入ってきて、「みなさんお世話になりました。ありがとうございました」と言ったんです。実にあっけない幕切れでした。そこで自民党本部に向かい、退陣表明の記者会見をしました。
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちら⇒http://www.eda-k.net/pop_win/w_asahi0708.html
ホームページはこちら⇒http://www.eda-k.net/
以下、その記事をご紹介します。
『江田憲司元首相秘書官はふりかえる98年参院選惨敗・・橋本龍太郎はなぜ総理を辞任したのか』
(聞き手 本誌・喜多克尚)
── 週刊朝日 2007/08/17号 ──
かつて自民党には参院選敗北の責任をとって辞任した首相がいた。今回よりも7議席多い44議席で即座に退陣を表明した故・橋本龍太郎元首相もその一人だ。なぜ安倍晋三首相は先人の足跡を学べないのか。橋本政権で首相秘書官を務めた江田憲司衆院議員に聞いた。
——— 参院選で自民党は37議席と惨敗しましたが、安倍首相は即座に続投を表明しました。
江田 即刻、退陣表明するのが安倍さん自身のためでもあり、自民党のためでもありました。安倍政権はこれまで一度も国政選挙の洗礼を受けていない、民主的正当性の不足した政権でした。今回、初の審判で、首相自らのクレディビリティ(信頼性)が問われ、国民からNOと言われたのですから居座る余地はありません。潔く辞めるべきです。
——— 首相はなぜ続投を決めたのでしょうか。
江田 安倍さんのような国家主義的保守政治家にとって重要なのは国民よりも国家です。国家を規定するのは憲法で、その「憲政の常道」に従えば、参院選は政権選択選挙ではないから負けても辞めてはいけないことになる。国家主義者ならではの論理です。安倍さんは参院選の1カ月前から、どんなに負けても辞めないと決めていたようです。参院選で示された民意は関係なく、衆院解散・総選挙の結果だけが従うべき民意である、という理屈なのでしょう。
——— 98年参院選で自民党は44議席しか獲得できず、橋本龍太郎元首相は即座に退陣を表明しました。
江田 橋本さんは政権の舵取りに限界を感じていたし、これ以上続けても国民に迷惑をかけるだけだと考えて退陣を即断しました。当然のことだったと思います。ところが、今回は安倍さんや自民党幹部の口から国民のコの字も出ません。どういうことなんでしょうね。
——— 橋本退陣の際は、水面下でどのようなやりとりがあったのですか。
江田 事前の予測では60議席前後は確保できそうでしたが、当日の夕方、各メディアの出口調査で惨敗が確実な情勢になりました。橋本退陣を確信した私は、午後9時半ごろ、村岡兼造官房長官、額賀福志郎官房副長官(ともに当時)と3人で首相公邸へ行きました。応接室で1時間ぐらい待たされ、その間、私たちはテレビで自民惨敗を伝える開票速報を眺めていました。すると、橋本さんがパッと入ってきて、「みなさんお世話になりました。ありがとうございました」と言ったんです。実にあっけない幕切れでした。そこで自民党本部に向かい、退陣表明の記者会見をしました。
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