(守護悪魔改め)くるくるのーびす | ECO Academy of Art

ECO Academy of Art

「ここに、ECOを題材としたアート集団リング、『ECO Academy of Art』の設立を宣言する!」

MMORPGエミルクロニクルオンラインでのあらゆる表現を追及する、ECO Academy of Artのリングブログです。

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これは冒険者となった少女の、よくわからない旅を記した物語である。

どうしてもタイトルがしっくりこなかったので変えてしまったのである(ォィ

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初めて訪れたエミルの世界の中心地――アクロポリスシティは想像を超えて賑わっていた。
通りを彩る冒険者達の露店……大変興味深かったが、無一文の私は虚しくなるので努めて見ないようにした。
悔しいので金になる職業に就こうかとふと思った。
商売人になった自分を想像してみる。
……。
やっぱり諦めよう。
こんな無愛想な店員(自分)がいたら、私なら買わない。
ちょっぴり自虐的な気分に浸りながら、あの親切な青年に貰った紹介状を手に酒場へ行くと、早速仕事を斡旋された。なにやら周囲の平原にいる、プルルという生物を倒して来いという事だ。
初仕事を貰った……というより、私はあのマスターに試されているのかもしれない。――冒険者としての、資質を。
彼は微笑んでいたが、そんな目をしていた。
根拠?……ないけどな。(´・ω・)
いいんだよ。こういうのは気分が大事なんだ。
そんな訳で、私は東アクロニア平原へと向かった。
昼間の東アクロニア平原・可動橋付近は冒険者達で賑わっていた。
私は人の多さにかなり面食らいながらも、雑多に並ぶ露店の隙間を縫ってなんとか平原へ出た。
パーティ募集広場の向こうはだだ広い草原が続き、人も比較的まばらになっている。
とりあえず、その辺を闊歩しているぷるぷるしたヤツ――コイツがプルルらしい――を、見つけ次第叩き始めた。
……どうでもいいが、なんとなくこんなヤツをポカポカ殴っているのは心証が悪い気がする。


「ふぅ……」
私はその場に座り込んでしまった。
一匹一匹は弱いのだが、指定された数を狩っていくうちにじわじわと体力を削られていた。
「まだまだヒヨッコということか……」
おのぼりさんのノービス(自分)が当たり前の事を呟いている間に、多少体力も回復してきた。
とりあえず立ち上がって、酒場で報告を済ませる。
出張のお姉さんが報酬をくれた。更に、初回限定のおまけもくれるらしい。
「はい、どーぞ☆」
……木の棒ですか。
「ウッドスピアです♪」
……子供が見つけて楽しそうに振り回してそうな木の枝にしか見えませんが……。
「ウッドスピアです♪」
……。
「ウッドスピアです♪」
……わかりました。ありがとうございます。
都会(アクロポリス)は怖いトコだ……とか思いながらフリフリメイド服のお姉さんから木の枝ウッドスピアを受けとった。
どうやら依頼は一人一日3回、今日は後2回受けられるらしい。
「冒険者さん多いですからね~。制限設けないと新人さんも困っちゃうし」
なるほど。仕事が回ってこない者を出さないための工夫らしい。冒険者で賑わうアクロニアらしい制度だ。
とりあえず今受けられる依頼の中からアーチン退治を受けてみる。
……勢いで受けてしまったがさっき私はプルル退治で息上がってなかったか……?
まぁ……細かい事は気にしない。時間に間に合えばいいのだ。ふっ。
「それじゃあ、北アクロニア平原か西アクロニア平原で狩ってきて下さいね♪
ぐぁ、ぬかった!
……皆さんも経験がお有りじゃないだろうか。誰だよ皆さんて。大丈夫か私。
しばししょんぼりしていた私だったが、すぐに制限時間の事を思い出し、必要以上に急いで北アクロニア平原へ向かった。

……はぁ、前途多難の予感。


――――(続く)