普段道を歩いていると、路上に張り付いたチューインガムを見かける
ことがありますよね。それは日本に限らず、ロンドンでも同じです。
本来であればこれはただのマナー違反、清掃の対象となって終わり
ですが、このチューインガムに目を付けたひとりのアーティストがいました。
ロンドンの北部マズワルヒルを拠点とするアーティスト、ベン・ウィルソン氏
です。
ウィルソン氏が最初にチューインガムアートを実験的に始めたのは
1998年のことでした。その後2004年から本格的に取り組むこととなり、
本来醜いだけの黒いシミと化したチューインガムをキャンバスに見立て、
そこに絵を描いていくことで、ただの路上のゴミをユニークなアートとして
見事に再生させました。
ガムに絵を描くためには、まずはガスバーナーで表面を温めて、その上に
ワニスを塗って固める作業を経て、最後にアクリルペイントでカラフルな
ペインティングを施します。小さなガムに絵を描く作業は、大体一つにつき
一日の時間を要するようです。
そうしてコツコツと積み上げた長年の作業により、今ではロンドンを中心とした
イギリスとヨーロッパの一般的な路上に、1万点以上の作品を残しています。
「人々が汚いと思うものを、芸術性があり美しいと感じるものに変える」
というウィルソン氏のアートへの視点は、思いもよらない発想の転換が
何かに行き詰まった際の突破口となりうる、という意味で美容においても
例えば良いデザインが湧いてこない時や、自らの美容の方向性に
迷っている際などに、非常に参考になるのではないでしょうか。
現在でもこのチューインガムアート活動は続けられているようなので、
留学等でロンドンの町を歩く際には、時には下を向いて歩きこの路上の
小さなアートを発見してみてください。
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