同じマンションに住む１２歳のU君。
彼はませた子供で、ちょっと生意気なところがある。
U君には二十歳のお姉さんがいて、彼女には彼氏がいます。
何でも最近、そのお姉さんであるA子ちゃんが家に彼氏を連れて来たらしい。
そしてA子ちゃんは料理が好きだから、彼氏のために腕をふるったそうなんです。
それについてU君の父親であるTさんが快く思わなかった。
TさんはA子ちゃんの彼氏に会いたいと思っていなかったらしい。
そのことをTさんの奥さんであるM子さんは知っている。
娘の彼氏のことなんて知りたくない、というのが主人の考え方だということを理解しているんです。
それでもA子ちゃんの彼氏であるY君は性格がいいから、主人に会わせたい。
M子さんはそう考えました。
いざ彼氏が家に来て一緒に食事をすることになっても、Tさんの表情は硬かった。
それでその場を和ませようと、M子さんはこんなことを言ったんです。
「A子、今日のハンバーグは一段と美味しいわよ。Y君のために頑張ったのね」
それを聞いた瞬間、Tさんの表情が険しくなった。
この話をU君から聞いた時、M子さんはいらんことを言ってしまったと思いました。
ご主人が娘の彼氏に会うことを望んでいない。
M子さんはそれを知っていた。
にも関わらず「A子、今日のハンバーグは一段と美味しいわよ。Y君のために頑張ったのね」と言ってしまうなんて。
これは火に油を注ぐようなもの。
完全に言わなくてもいいことだと思う。
M子さんは悪気があって言ったわけじゃない。
ただご主人の気持ちに対し、少し配慮が足りなかった。
そこで自分はNさんという人のことを思い出しました。
失言というのはひとつ間違えれば、その後の人生に長い陰を作ることになる。
Nさんはそう言っていた。
そしてNさんは世渡り上手です。
いつでもその場にふさわしい適切な言葉を選んで空気を良くする。
相手が気分を害するようなことは言わない。
そのうえNさんはこうも言っていた。
人間関係をスムーズに、そして良好なものにするには気配りと、その場を和ませるウィットに富んだ言葉が必要。
何かを言う時「これ言っても大丈夫かな？」と一度頭の中で考えることを習慣づける。
失言する人は思ったことをそのまま口にしてしまう傾向がある。
自分ならこう思う、ではなく相手の立場や価値観に想像力を働かせなければいけない。
今回のご主人の表情を険しくさせたM子さんの言葉。
「A子、今日のハンバーグは一段と美味しいわよ。Y君のために頑張ったのね」
これを「A子、今日のハンバーグは一段と美味しいわよ。料理の腕を上げたのね」と言えば、ご主人の表情が険しくなることもなかったはず。
こういうちょっとしたことに配慮できるか。
それだけで人生が変わってくるそうです。
あとNさんはこうも言っていた。
たとえば中年の男性に「貫禄がありますね」と言う。
これは誉め言葉になる。
でも中年の女性に「貫禄がありますね」と言ったらまずい。
言われた女性はいい印象を持たないでしょう。
同じ言葉でも相手によっていい印象を与えることもあれば悪い印象を与えることもある。
だから気をつけなければいけないそうです。
世の中を上手に渡って行くにはそういうことを理解しておかないといけない。
この話を聞いて自分もそう思いました。
最後にU君との会話をもう少しだけ。
U君「お姉ちゃんって彼氏がいると、いつもとは態度が違うんだ」
神崎「どう違うんだ？」
U君「おしとやかになるんだ。夢見る乙女って感じなんだよ。でもそういうお姉ちゃんはかわいいなって思った」
神崎「日本一こましゃくれたUがそんなことを言うなんて、銀河系のすべての星が地球にぶつかってくるのも時間の問題じゃないか」
U君「神崎さん、こましゃくれたってどういう意味？」
神崎「小生意気って意味だ」
U君「俺は日本一なの？ 何だか嬉しいな」
神崎「おいおい、日本一こましゃくれたって言われて嬉しいのか？」
U君「うん、日本一なら悪くないよ」
U君はなかなか楽しいです。
映画「グレイテスト・ショーマン」
ストーリーはシンプルです。でも音楽とダンスが凄かった。
心に響くものがあるんです。
あっという間に終わったという感じで、演技も演出も素晴らしかった。
ヒットするのも頷けます。
梅田にある「うしお」というお店で寒ブリ丼を食べました。
ブリが好きだから注文したんだけど、本当に美味しいです。
トロけるような食感が素晴らしかった。
バックハウスイリエと言えばクリームパンが有名です。
でも今回はシュークリームとコルネを買いました。
クリームパンと同じぐらい美味しいです。