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今回は、歯茎の黒ずみの改善について書きます。

歯茎の黒ずみは、いくつかの原因があります。
①歯茎への金属イオンの溶出
②歯槽骨への金属イオンの溶出
③歯根の変色
④差し歯の縁(これをマージンといいます)の露出


歯茎や歯槽骨そのものの変色がある場合には、これらの切除や削除をしないと、歯茎の黒ずみを根本的に改善できません。


歯根の変色は、漂白出来なくはありませんが、歯根の漂白は、歯根の外部吸収の原因になるので、基本的にお勧めできません。

この場合には、差し歯のやり替えによって、変色した歯根をカバーするのが基本です。


歯茎の退縮によって、差し歯の縁(マージン)が露出した場合には、歯肉移植or差し歯のやり替えを行います。

歯茎の移植は、歯茎の退縮が再発したり、歯周ポケットを人為的につくる可能性があるので、差し歯のやり替えが第一選択になるかと思います。


 
治療前。差し歯の縁が黒ずみ、審美的な改善を希望し来院。差し歯の色も、他の歯の色と合っていない。隣在歯のレジン充填も、褐色に変色している


 
治療後。セラミッククラウンでの審美的な改善を行った。ブラックマージンは改善し、セラミッククラウンと歯茎との調和は良い。歯根に変色があり、歯茎を通して透けて見える。
 
 

歯茎は、健康な状態であっても、年間で平均0.05mmの歯肉退縮を起こすというデータがあります。

つまり、10年で0.5mm程度は歯肉が下がるということになります。

10年で0.5mmの歯肉退縮であれば、臨床的にはかなり少ないと思われます。実際には、個人差があるかと思いますが、歯茎の厚みの薄いアジア人は、もう少し歯肉の退縮が起こると考えます。

なるべく、差し歯の縁が黒くならないようにするには、型取りの時に、歯茎の下まで正確に歯を削り、歯肉圧排を確実に行うことが求められます。

また、噛み合わせの過剰なストレスは、歯肉退縮の原因になるので、定期的な噛み合わせの微調整が非常に重要になるのです。

良い状態を保つためにも、定期検診をお受けになることをお勧めいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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