5月 新しい天皇陛下が即位され
時代が「令和」となりました
初春の令月にして、
気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、
蘭は珮後の香を薫す。
―万葉集「梅花の歌」―
5月19日 東京都庭園美術館
皇室縁の茶室「光華」にて
≪重文わかる茶会≫を開催しました
◆第二回「重文わかる茶会」
初の試みとなる
茶会を知るための茶会
茶会の仕組みを知り
マナーや楽しみ方を学ぶ
プログラムです
◼立礼席
茶会とは何か
基礎知識と持物やマナー
趣向を楽しむ方法を
ご説明いたしました
知ってしまえば簡単な事
もう茶会は怖くありません
そして今回
茶会の趣向は
「平成から令和への改元」
待合に進みます
◼待合/広間
待合とは
茶会の趣向を暗示する
大切な場所である
というお話をして
お菓子の召し上がり方を
実習しました
本日のお菓子は
「令和」を記念し
皇室の菊の御紋にあやかり
和菓子匠の王道
「はさみ菊」をご用意致しました
黄瀬戸の菓子鉢は 沼尻宗真 造
神楽坂 梅花亭のご主人
井上さんに特注いたしました
一つ一つの美しい花びらを
ハサミで作りあげる
井上さんの技術に
感嘆の声が上がりました
茶道を40年している方でも
なかなかお目にかかれない
貴重なお菓子です
床は「千山添翠色」
鵬雲斎大宗匠のご染筆です
「平成」という時代から
新しく輝かしい
「令和」へと変わる様を
表しました
香合は「琵琶」です
平安時代には三種の神器とともに
宝物の筆頭として
琵琶の名器「玄上」が
引き継がれていた事に由来します
書院には
鈴木其一 「小倉百人一首」
新緑の美しい庭と池を愛で
露地へと進みます
◼露地から躙口へ
「青苔日厚自無塵」
利休居士の露地の心得を解説し
蹲踞柄杓の扱いを学びます
そして 躙口から
いよいよ本席へ
◼本席/小間
床は唐銅花入に菖蒲
今回の茶会の為に
「令和」を記念し
金沢の漆作家である
木下幸さんと共に
「高御座板」を作りました
皇室紋章 十六八重表菊
をデザインし
研ぎ出し蒔絵・平蒔絵を
金銀で使い分け
立体感のある
静謐な薄板が完成いたしました
初代 神武天皇
ゆかりの名水を用いて
人間国宝 前田昭博先生の
白磁茶碗でおもてなし
茶杓の銘は「叢雲」です
これで三種の神器の
見立が全て揃いました
待合~本席での写真の中に
「三八咫鏡」
「八尺瓊勾玉」
がありますので
皆様もぜひ 趣向をお楽しみください
「令和」を記念した
≪重文わかる茶会≫は
いかがでしたか
このように
茶道は点前の稽古だけでなく
和歌や禅語 菓子 花 庭
工芸 茶室 などなど
日本の総合芸術で成り立っています
必ず興味がある部分があるはず
だから茶道は面白いですね
大化から数えて248番目に
初めて国書である
万葉集から生まれた
「令和」という時代
私達はこれからも皆様の
心や暮らしに生かせる茶道を
伝えていきたいと思います
わび茶でおもてなし・東京都庭園美術館
◆ 2018年10月
◆ 2018年11月
◆ 2019年3月
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
次回の稽古は
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