12月9日
東京 高田馬場の茶道会館にて開催された
「巧匠会初冬の会」にいってまいりました

「巧匠会」は戦後間もなく東京の茶道具作家によって
技術を残そうと発足した会です
家を焼け出され住む場所さえままならなかった時に
生活に直結しない芸術の領域のことを考え
もしかしたら非難の対象になるかも知れない活動を
始めた職人たちには敬服せずにはいられません



茶会は巧匠会に所属する職人さんと
懇意にしている茶道家が席をもちます
席中には会場で展示されている作家さんの
お道具もだされます
茶道具は他のお道具と
実際に取り合わせられた時の姿が重要です

本日も

石州流 古閑堂一芳会
鎮信流
裏千家
東千家

と様々な流派のお茶会が一堂に開かれ
とても楽しい茶会です



美しいお庭には
冬の風情である敷き松葉が



敷き松葉は霜柱によって
苔がはがれてしまうのを防ぐために
地面を保温する目的で敷かれます



私は裏千家ですが
他流を知ることによって
自分の流派のお点前の起源を知ったり
より深く学ぶ事ができます
「当たり前」と思っている事が
一歩外に出てみると「非常識」
であることはおおいにあります


鎮信流 のお席では
そろそろ行ってしまう今年の干支

「酉」を惜しんで
幅1mもあるような大きな鳥の絵が
床に掛けられていました
その両脇には立派な白磁の花入れに
華やかな花が生けられ2つ

文字だけ一列に並ぶ禅語を
掛けることが多く
花も野花をシンプルにいれる
千家に馴染んでいる私には衝撃的でした


鎮信流でも小間では侘びた道具を選ぶそうですが
広間では全く別の室礼をするそうです
「小間を広げた形をとるのではなく
広間と小間は全く別物と捉えております」
と仰っていました

また鎮信流は石州流の流れを汲む
武家の茶でありますが
普段荒々しく武骨なことをしているので
茶杓は逆に細く繊細なつくりだそうです

そういったバランス感覚は
健康的な生活をするうえで欠かせないことです



裏千家は北見宗峰先生のお席もありました
席中では宗幸先生がお道具の説明をしてくださいました
高台と耳があるのが特徴である三島唐津
三つ足がついた古銅の花入れ
そんな珍しいお道具に負けないパワーを持った
堂本印象の手捏ねの赤楽茶碗
大変勉強になるお席でした
古銅にいれられたのは
水仙と桐の実



桐の実はお正月に種が飛びます



水仙は寒くなってくると茶人が心待ちにする花です
可憐な美しさには心が洗われます



ギリシャ神話に詳しい友人が冬にした茶事で
水仙を水盤にいれたことがありました

水仙の花言葉には「自己愛」「うぬぼれ」
というものがあります

これはギリシャ神話に由来があります
美少年ナルキッソスが泉の水を飲もうとした時
水面に映った自分の美しい顔を見て一目で恋に落ち
その場から離れられないままやせ細って死んでしまいました
その跡に水仙の花が咲いたのです
自分しか愛せない彼が神から怒りを買ったことで起こった悲劇

そんな思い出もよみがえりました



「巧匠会」では作品の展示もしています



作品を手に取りながら作家さんとお話ができると
お道具がもっと身近に感じられます

 

 

 

 

 

 

 

【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】

次回の

お稽古は 12月16日(土)

茶道を通じて素敵な日本を知りませんか音譜
ワークショップは 12月17日(日)

茶道の神髄「侘び」を体感するワークショップですキラキラ

 

いずれも経験問わず募集中ですビックリマーク

見学も歓迎しております

事前にご予約をお願いいたします

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