11月13日
「光悦会」にいってまいりました



京都の北にある光悦寺は
紅葉も美しく色付いていました





「光悦会」は京都の光悦寺にて毎年11月11~13日
に催される本阿弥(ほんあみ)光悦の遺徳を偲ぶ茶会です
春に催される東京の大師会とともに
二大茶会といわれていますキラキラ

もともとは関西茶界の力を誇示しようと
関西の古美術商を世話役に
茶人でもある多くの実業家の協賛を得て
1915年(大正4)三井松風庵を会長にして発足しました

大虚庵 騎牛庵 本阿弥庵 三巴亭 了寂軒 自得庵
の茶室を光悦寺に建て 同年11年には
茶会を開催したそうですから驚くべきスピード目

1935年(昭和10)には光悦没後300年を記念して
徳友庵を新築、大虚庵を増築しました

現在では関西だけではなく
東京 京都 大阪 名古屋 金沢
の美術商が茶会の運営をされています







「光悦寺」の名前の由来となっている
本阿弥光悦は
刀剣の鑑定や研磨を生業としていた家の長男で
「寛永の三筆」の一人といわれていますが
書画・陶芸・漆芸などあらゆる芸術分野に
最高傑作と評される作品を残した文化人です

1615年(元和1)徳川家康に洛北鷹ヶ峰の地を与えられ
そこに職人などを住まわせ芸術村をつくり
俵屋宗達などの多くの芸術家を育成しました

熱心な法華経の信者であった光悦は
村に法華題目堂を建て
光悦の死後に「光悦寺」となりました



作庭もした光悦の名に恥じない
細やかに作り込まれたお庭も
見どころです



茶席は取り合わせの美学
道具の産地や辿った時代背景などを汲み
全体が物語をつくるように組み合わせます
チグハグでは格好悪いのです
重要文化財級の物が一つあれば
必然的に全ての道具の格が上がります

世界に数個しか残っていない
堆黄龍文盆 をはじめ大名物の茶入 など
息をかけるのも恐れ覆い
お道具ばかりでした
各席の印象に残った部分を
書かせていただきます



薄茶 金沢世話人
「三巴亭」

出版の才もあった光悦の下絵は木版画が多い中
珍しい直筆の下絵の 光悦色紙
が掛けられた寄付きから

光悦が育てた俵屋宗達を敬愛し
光悦と遠い親戚関係にもある
光琳の鷺図の双幅(2幅掛といこと)

掛物に引けを取らない存在感がある
赤絵の花入れは皇帝に献上されたもので
その証に龍の爪が5本描かれていました

そんな圧巻の床に生けられた花は
寒蘭 邪魔することなく品よく
瑞々しさを添えていました

普段することが無い双福という斬新な試み
苦心があったでしょうが完璧な仕上がりに
大変感動し思わず(音無し)拍手
を贈ってしましました



濃茶 京都世話人
寄付「了寂軒」
本席「大虚庵」

大虚庵には あの「光悦垣」があります



床は寸松庵色紙
和歌の黄金時代である平安時代に
新古今和歌集を書き写した色紙です

伊賀の花入れに

利休が所持した与次郎作の 布団釜

茶碗が北野大茶の湯で秀吉が飲んだとされる
水落井戸(石州井戸 しののめ)

そんな茶碗に添えるのは
なるほど大名物の 土屋丸壺 です

くらくらくら
もう心は利休が生きた時代へ…



ひと休みの点心席は「瓢亭」さん





点心席からは「鷹峯三山」が望めます


写真は「鷹ヶ峰」



濃茶 大阪世話人
本席「徳友庵」


徳川家康が所持していた
栄人井戸

井戸茶碗は韓国李朝時代に製作された茶碗で
轆轤で成形した朝顔のように開いた形が特徴です
京都席の井戸茶碗にも共通していますが
余分な土が全く無く 手取りは軽く
轆轤技術の巧みさを実感しました
井戸茶碗の約束事のように言われている
重ね焼きの目跡も無く
栄人井戸にいたってはカイラギに至る前段階で
落ち着いた美しい佇まいでした



濃茶 東京世話人
寄付「本阿弥庵」
待合「自得庵」
本席「騎牛庵」

今の季節に相応しく
遠州筆の口切の歌が書かれた
待合掛の前には
呂宋茶壷 が飾られ
 昔はなんでも大きい順に
 太郎 次郎 三郎
 といったそうですが
三郎と名付けられたその茶壷は
確かに小ぶりでした

織田信長から豊臣秀吉に伝わった
名物 朝倉肩衝
から遠州流のお席ということで
数々の遠州所持の道具が並びました

釜が 霰巴文尾垂 で霰がとても細かく
甑口(口が高く立ち上がっている)の口縁まで
霰が打ってあり職人の熱意に息をのみました

柿の帶 という古いすり鉢を
水指に見立てた遊び心もあり
千家とは違うお点前に関する
異文化交流などもできました

 

 

 

全てのお席が最高の茶席にしよう

という気合に満ちていますメラメラ
お菓子もその場で職人さんが作ってくださいます

 

 


茶道の源流がつくられた桃山時代から
数寄者が活躍した近代
憧れが強いために当時使われていた道具が
現代の作家によって再現されています
(「うつし」というものです)
大切な歴史は語り継がれますが
その過程で歪みが生じます
当時そのものの道具を目の前で見て
触れるということは真実を知るということ

ショーケースに1点1点ばらばらに
並べられた茶道具を眺めるのではなく

実際に使われている状態で目の前で拝見できるのは

参加者を紹介した美術商が責任を持つからなんです


歴史と茶道に精通した美術商の方々が
悩み気合を込めた取り合わせを拝見し
お話を伺うことは大変勉強になりました



 

 

 

 

 

【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】

次回の

お稽古は 11月25日(土)

茶道を通じて素敵な日本を知りませんか音譜
ワークショップは 12月17日(日)

茶道の神髄「侘び」を体感するワークショップですキラキラ

 

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