蝦読weekly 20220725~0801 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 ども、蝦読weeklyです。
 今週も遅れました。最近、週末に立て込むことが多くて……。
 誰も待っていないとは思いますが、自己満足のコンテンツなので(笑)。
 本日まで読了した本はこちらでございます。


佐久間宜行著 『佐久間宜行のずるい仕事術』
 テレビプロデューサーの著者が、これまでにどんなスタンスや思考で仕事をしてきたのかを纏めた一冊です。
 これはもっと早く読めばよかったなと思います。褒める、陰口、仕事場はあくまでも仕事場、メンタル重視、プロだから給料分は働こうなどなど共感できることばかり。
 私自身、「飲み会に出なければ付き合い悪い」慣習は本当に邪魔くさいと思っていたし、溜飲が下がる思い。

 私自身も「仕事」へのスタンスをしっかり持ちたいものです。


村田沙耶香著 『コンビニ人間』
 コンビニエンスストアでバイトし続ける女性の姿を描く小説です。
 自分の居心地のいい場所が他者に理解されるかというと、必ずしもそうではないものです。だからこそ、コンビニエンスストアでのバイトしか選べずにいる主人公の姿には共感できる部分があります。人間社会で「こうあるべし」という考え方では生きづらいことって時折感じることもありますし……。そんな主人公の着地点も納得できて読後感は良いです。賞をとって、話題になるのもわかります。
 物語中に白羽という男性が登場するんですが、彼には全く共感できないんですよねぇ……。だから、表面上とはいえ主人公が彼と共にいようとしたことは分かりませんでした。


渡辺祐真著 『物語のカギ』
 敬愛する書評家でありYoutuberであるスケザネ氏の初著書。物語を楽しむためのポイントを「カギ」と称してまとめています。
 ファンなので贔屓目もあると思いますが、これは良い本。今現在すでに読書を嗜んでいる人には確認として。どうやって物語を読めばいいのか悩んでいる人にはヒント集として。これから本を読もうとしている人には指南本として。本を読むスタンスや考え方を様々提示してくれる良著。
 定期的に読み返したい一冊です。

 

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『鎌倉殿の13人』28・29話(敬称略)
 28話では頼朝を支えてきた梶原景時(中村獅童)が退場。これまで色々なドラマで見てきた景時は義経と対立して、讒言することで頼朝に取り入る狭量な人物として描かれることが多かったように感じます。切れ者であり、頼朝の、そして義経の信奉者、まさに「幕閣の中枢」として描かれた本ドラマの景時は斬新で、ストレートにカッコよさを感じる武将でした。刀は持ち主によって名刀にも鈍にもなる。かつての景時の言葉をここで持ってくるとは……。
 29話は頼家(金子大地)の暴走が続く中、北条と比企の権力争いも激化していく様子が描かれました。暗躍する時政の妻:りく(宮沢りえ)の聡明で悪どいこと。でも、憎めないのが宮沢りえと人物描写のたまものなのでしょう。頼家の苦悩も、頼家に一途な思いを描く側室せつ(山谷花純)の姿も印象的でした。そして、善児の跡継ぎトウ(山本千尋)が登場。実は気になるキャラの筆頭。どんな描かれ方をするか楽しみ。