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※重篤な副作用は一般的に発生頻度が低く臨床現場において遭遇する機会が少ない。

そのため、副作用の発見の遅れが重篤化することもあるので、早期発見・早期対応を簡単に記したものになります。

(自分用にまとめたメモなので、抜けや読解ミスによる誤記がある場合もありますのでご了承ください)

 

再生不良性貧血(汎血球減少症)》

【症状】

あおあざができやすい、歯ぐきや鼻の粘膜からの出血、発熱、のどの痛み、皮膚や粘膜があおじろくみえる、疲労感、どうき、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、血尿 など

 

【原因になり得る薬剤】

抗生物質、抗リウマチ薬 、抗炎症薬 、抗痙攣薬、抗甲状腺、抗うつ薬、経口糖尿病薬、抗マラリア薬 などの一部の医薬品

 

【対処】

疑わしい医薬品の服用を直ちに中止し、ただちに医療機関を受診し、診察や血液検査を受けること(骨髄検査が必須)

 

【概要】 

再生不良性貧血とは、骨髄で血液が造れずに血液中の赤血球、白血球、血小板のすべての血球が減ってしまう病気。(骨髄とは、骨の中にあるスポンジ状の部分で、血球が産生される場所です)
それぞれの血球減少の程度に応じて、貧血、出血症状、感染症が出現。

軽症から最重症に分類されるが、重症や最重症患者においては、充分な治療が行われなければ短期間に死亡にいたるケースも多い。

大部分は、血液幹細胞を標的とした自己免疫疾患と考えられている。
医薬品による再生不良性貧血の発症機序として、用量依存性の場合もあるが、その多くは特異反応によるものと考えられている。

血小板減少のみが先行して血小板減少性紫斑病と診断された後に、貧血や白血球減少が出現して、再生不良性貧血と診断されることもある。

 

【早期発見と早期対応のポイント】
(1)早期に認められる症状

体幹や四肢の出血斑、歯肉出血、鼻出血、発熱、咽頭痛、顔面蒼白などの貧血症状、疲労感動悸息切れめまい、血尿が挙げられるが、貧血症状遅れて観察されることが多い

 

(2)自覚症状

労作時の息切れ、動悸、めまいなどの貧血症状や歯肉出血、鼻出血、血尿などの出血症状

 

(3)他覚症状

顔面蒼白などの貧血症状や体幹や四肢の出血斑、歯肉出血などの出血症状

 

(4)早期発見に必要な検査項目

①血液検査:汎血球減少(ヘモグロビン:10.0 g/dL未満、好中球:1500/μL 未満、血小板:10 万/μL 未満のうち少なくとも2項目を満たす)

②骨髄穿刺所見:有核細胞数の減少、特に巨核球の減少とリンパ球比率の増加。血球の形態には、赤芽球にしばしば異形成を認めるが、顆粒球には異形成を認めない

③骨髄生検像:細胞密度の低下

 

(5)発症機序

原因不明

 

(6)副作用発現頻度

再生不良性貧血の発症自体が人口100万人あたり年間5人程度とごく稀であり、そのうち医薬品に起因するものはさらに少数である

 

(7)特徴

投与量に依存性のタイプは、医薬品の投与の中止により可逆的に回復するが、特異反応によるものは用量非依存性で不可逆的変化であり、充分な治療がおこなわれなければその予後は不良である

 

(8)判別が必要な疾患と判別方法

①骨髄が低形成の不応性貧血(RA)

②骨髄不全型の発作性夜間血色素尿症(PNH)

 

【治療方法】

①疑わしい医薬品の服用を直ちに中止

②強力な支持療法を血球減少の程度に応じ開始(赤血球輸血、血小板輸血、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与など)

③重症感染症の合併がみられた場合には、適切な抗生物質、抗真菌薬を投与

④1)造血幹細胞移植、2)免疫抑制療法、3)蛋白同化ホルモン、4)トロンボポエチン受容体作動薬による治療も考慮

 

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