グーフィス錠

作用機序:胆汁酸トランスポーター阻害剤
腸管のトランスポーターを阻害することにより、胆汁酸を腸内に留めて排便をしやすくする薬。

似たような薬にゼチーアという脂質異常に使う薬がありますが、こちらはグーフィスと比べコレステロールの吸収阻害作用が強く、下剤としての作用が弱いので、便秘薬としては使えません。

通常、1日1回10mg(5mg×2錠)食前に服用。
効果には個人差が大きく影響し、その日のうちに効果を実感する人もいれば3日程度時間を要する場合もあるそうです。
中央値が4~5時間ということもあり、寝る前より朝食前に服用し、自分だと何時間程度で催すか確認してから、自分に合ったタイミングで服用が理想だと思われます。

臨床実験では1年データもあるらしく、センナなどの刺激性下剤よりは安全性が高いと思われます。

しかし、下剤は下剤
副作用には胃腸障害があります。

主に下痢、腹痛、腹部膨張、悪心、嘔吐など

【使用禁忌】
本剤のアレルギー
器質性腸疾患(腸閉塞など)患者

【併用禁忌】
なし

【併用注意】
ウルソ製剤
アルミニウム製剤
コレスチミド等トランスポーター系
ジゴキシン
プラザキサ
ミダゾラム(注射剤)

併用注意の上3つは作用機序や成分の器質の話で胆汁酸トランスポーター阻害なので、胆汁酸成分のウルソを阻害するし、アルミニウム製剤は胆汁酸とくっつくのでグーフィスの作用により胆汁酸が増加すればくっつく量が増え、効果減。コレスチミド等も胆汁酸と結合するので、効果減。
ジゴキシンやプラザキサはP-糖蛋白が関与するので、AUCが微増するとのこと。
だいたい、1.1倍くらいなのだが、薬が薬のため併用注意になったとのこと。
ミダゾラムに関しては注射剤なので、詳しくは聞かなかったが、作用機序は不明らしい。

グーフィス錠はあまし体内に吸収されないため安全性は高いとされている。
また、食後服用より食前服用の方が効果が高いとのこと。
※食後のAUCは食前の1/4程度(効果が1/4というわけではない)

食前に服用することにより、まずトランスポーターを阻害し、食事により分泌した胆汁酸がそのまま再吸収されずに便の潤滑油として排便を促すという。
 

 

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