こんにちは。
CITTA手帳と事務アシスタントで
あなたが「本当にやりたいこと」に
時間を使うお手伝いをします。
手帳ライフコーディネーター中谷貴代です。
本日の一冊は、
忙しくて読書の時間なんて
取っていられない！という、
働くお母さんにこそ読んでいただきたい
こちらをご紹介します。
古典力
齋藤孝 著
 | 古典力 (岩波新書) 880円 Amazon |
古今東西の「古典」の名作を
なぜ読むと良いのか、
著者オススメの50冊と
そのオススメポイントは何か、について
書かれた一冊です。
前回の本レビュー
「読破できない難解な本」に続き、
自分の中で今古典ブームがきています。
あまりに情報が多すぎる現代、
インターネットを見ても
書店の新刊コーナーを見ても
様々な人が様々なことを言っています。
その一つ、一つはとても面白いので
ネットの情報も新刊も好きですが、
その話の元になっているのは何？
という疑問が日々高まってきたんです。
ネットの書き手、本の書き手、
それぞれがそれまでの自身の経験や
教育を受けたこと、読書で得たことで
見解を述べています。
それぞれ、興味深いけれど
その書き手の解釈が
どうも自分にしっくりこないことがあります。
こだわりの野菜を調理した
シェフの味付けが
私の口には合わないんだよなぁ、
という感じ。
だからこそ、
「こだわりの野菜の、元の味が知りたい」
と思い、古典が読みたい熱が
どんどん高まってきました。
古典を読んで、
今、時間の使い方に苦しんでいるけれど
なかなか出口が見えない働くお母さんの
お口に合うような味付けで
紹介したい、と思うのです。
古典には、当然のことながら
古今東西の様々な叡智があります。
現代に伝わる「古典」の
ほぼ全てが男性著者のものなので
そのものズバリで現代の働く女性の境遇に
合ったものではありません。
でも、「人間」としての悩み、苦しみには
共通のものがあります。
現代に生きる人は、
間違いなく過去の歴史が
これまで積み重ねられてきたからこそ
今、ここにいるのです。
働くお母さんが抱えている悩みは
今、目の前にある難しい仕事のこと、
今、目の前にいる嫌いな同僚のこと、
今、目の前にいる不機嫌な子のこと、
今、自分を助けてくれない夫のこと、
今、思うように使えないお金のこと
そういったことが多いのではないでしょうか。
確かに、過去でも未来でもなく
「今」に集中するのが大切ですが
その「今」がもし不安や不満でいっぱいなら
思い切り遠くの過去の「名著」に
心を飛ばしてみるといいかもしれません。
過去の偉人の名言に、
八方ふさがりだと思っていた今の自分が
別の場所に行くヒントが見つかります。
空想の物語の登場人物の言動に
泣いたり笑ったりバカだなぁと思ったりして
ちょっと目の前の現実が楽に感じます。
とはいえ、予備知識もないまま
いきなり古典の世界に飛び込むのは
あまりに無防備です。
そこで、本書のような
「古典という宝がどこに
埋まっているかを知る地図」を
活用するとよいですよ。
著者は、古典を読むときは
毎日数十ページだけ、少しずつ
読んでいたそうです。
少しの時間だけ、
心を古典の世界に飛ばす時間を持つ。
これこそが、忙しくて自分を見失っている
働くお母さんの心のやすらぎとして
ぴったりなんじゃないかと思います。
本書には、オススメ50冊プラス
おまけの50冊として
選りすぐりの古典作品が紹介されています。
私も、少しずつ読んで
自分の世界の奥行と彩りを
広げていきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました
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