初回入荷分の出荷が滞りなく済んで連休前の次回の入荷までチョット一息です。
気になる新開発のトータルスキャン振動子を装備したエリート7Tiの実力を調べようとボートハウスのデモ機を海に持ち出しました。
これがデモ機、エアーブラケットに組んであるのでサクッとボートに持っていけます。
ボートにブラケットを取り付けたらシャフトに沿って折りたたんであるトータルスキャン振動子を開けば準備完了。
スイッチを入れて立ち上がった画面レイアウトはHDS-Gen3とほぼ同じです。
とっても明るくて見やすいです。
レイアウトだけじゃなくて操作手順もGen3とほぼ一緒ですね。
これで性能が付いてくれば言うことありません。
まず気になるのはサイドスキャン(船の両舷の様子を映す)とダウンスキャン(船の真下を写真画質で映す)の実力です。
今までのストラクチャースキャンHDでは両舷40メートル、真下で60メートル程度が実力でしたが今回はどうでしょう。
通った場所がイマイチ変化がなかったのでサイドスキャンにはあまりモノが写っていませんが画面の明るさからみて左右50メートル付近までは見えそうな感じです。
ダウンスキャンはハッキリ良くなっているのが実感できました。
段々深いところに進んでいくときのダウスキャンのキャプチャ画像を見ると110メートル近辺まで底が写っているのがわかります。
底に何かあれば80メートル付近までは写真画質で映し出せそうですね。
次にチャープソナーの実力を調べてみましょう。
トータルスキャン振動子は4周波浅場振動子と同じ周波数コンビネーションを持っています。
チャープソナーはハイチャープが200kHz帯、ミディアムチャープが83Khz帯です。
浅場振動子ではハイチャープの守備範囲は100メートル位でしたがトータルスキャン振動子では150メートル程度までしっかり底の様子を映し出しています。
ここでミディアムチャープ切り替えて更に深いポイントでのソナーの実力を見てみましょう。
浅場振動子の実力は200メートル程度でしたがトータルスキャンでは300メートル付近まで底の様子を写していました。
魚が居れば魚影として映るレベルの画質での300メートルですからかなりのものだと思います。
ここまでテストしてまず驚いたのは実はまだ一度も底をロストしていないのです。
旧エリートでは一旦底をロストすると復帰までかなり時間がかかっていました。
また、旧エリートではスクロールスピードもかなり遅くなってしまうことがありましたが今回のエリートTiではサクサク気持ちよくスクロールしてくれました。
この辺りにGen3並みのハイパワープロセッサーの効果が出ているのかもしれません。
そして300メートル以降どこまで行けるのでしょうか。
300メートルを超えるとかなり底の様子が粗くなってしましますが450メートル超までロストすることなく深さを捉え続けました。
最終的に460メートルで底をロストしました。
トータルスキャンを装備したエリート7Tiはチャープソナーの実力から言うと今までの浅場仕様と深場仕様の中間の性能、サイドスキャン&ダウンスキャンでも従来品を大きく凌駕する性能があるようです。
前評判通りの期待の新製品です。
次回の入荷が今から待たれますね^^
ここまで書いてハタと気がついた。
「ソナーの性能が上がったのはGen3並みのプロセッサーの影響じゃないの?」
エリート7Tiに浅場振動子を付けたらどんな性能が出るのだろう・・・
深場振動子ではどこまで深い魚影を捉えるのだろう・・・
どうやら次回のテーマが決まりましたね^^
ボートハウスのデモ機の貸出を始めますがその辺りの調査をしたいので外への貸し出しはチョッと待ってくださいね。