「東京オリンピックを4Kで!」

な~んて宣伝文句に惹かれている方も多いのではないかと思うが、4Kには数々の罠が待ち受けているのでご用心。

 

かくいう私も、夫婦揃ってテレビ関係の仕事をしている長男が65インチの4Kテレビを買ったことに触発されて、4K有機ELテレビなどというものを買ってしまった。

オリンピックのチケットは全部外れたし、今後テレビの前で過ごす時間が増えるだろうからどうせ見るなら少しでも良い画面で、より繊細な画像が見たい、と言う理屈で家内を説得して。

 

4Kテレビと言っても、「4K対応テレビ(別途4K用チューナーを購入して取り付ければ解像度的には4K放送が見られる)」と「4Kチューナー内蔵テレビ(読んで字のごとくチューナー内蔵なので別にチューナーを購入する必要はない)」と言う違い(罠)が有ることぐらいは知っていたので、迷わず「4Kチューナー内蔵テレビ」の方を選択。

1年前のモデルは「4K対応テレビ」が殆どなので要注意。

 

ところが、4Kの罠はこんなものでは済まなかった。

 

BSアンテナ線さえ繋げば4K放送が見られるはずだったのが、何故かNHK、TBS、フジの4K放送の画像が乱れる。

すわ初期不良、とばかりにテレビメーカーのサービスセンターに問い合わせ。

こんな時に電話での会話ができないのが辛いところで、電話なら一度で解決できるところが何往復もメールでやり取りする必要が出て来る。

そもそもメールでの問い合わせ窓口を探すのが一苦労。

量販店の店頭価格より2割以上安いネット通販の最安値店で買っているから、販売店に問い合わせることもできない。

 

漸くメーカーのサービスセンターにつながったものの、「アンテナからの信号品質(信号強度ではない)をチェックしろ」とのこと。

指示に従ってチェックしてみると、これらのチャンネルはメーカーの言う最低品質レベルの54を下回る52であることが判明。

 

テレビメーカーのサポートセンターは「オレのせいじゃない」とばかりに突き放しにかかるので、今度は壁のアンテナ線端子からの配線を試行錯誤して替えてみたり、他の部屋の端子からダイレクトに繋いでみたり。

こういう作業は嫌いではないので自分がやるなら苦にならないが、呂律も回らない、どこを指差しているのかもわからない人間が、もともとこの手の作業に全く関心の無い、しかも非力な家内に指図しながらやるとなると、正に修羅場。

それでも結果が出るなら全て良しとなるはずが、散々試した挙げ句、信号品質が54をクリアしないとわかって家庭内の雰囲気は最悪に。

 

宅内配線の問題ではないとわかって、そもそもアンテナ回線がどこから来ているのかをチェック開始。

マンションの管理人情報で、中古マンションの集合アンテナが4Kに対応していない可能性を疑っていたら、ひょんなことから実は集合アンテナではなくケーブルテレビ局から引き込まれていたことが判明。(管理人、いい加減なことを言うな!!)

ちなみに新築マンションに住んでいる長男は4K対応の集合アンテナから信号を得て、何事もなく快適に4K放送を楽しんでいる。

 

早速(と言ってもまたメールでの問い合わせ先を探すところから始めて)ケーブル局に問い合わせると、何と局自体(この地域のマンションへの回線のみ?)が4Kに対応していないことが判明。対応予定も決まっていないとのこと。

 

ここで諦めては4Kテレビを買った意味がない。

 

それでは、ネット回線のテレビ配信サービスを使おうと調べを開始してみたら、このマンションが一括で加入しているネット配信業者はそのサービスをしていないことが判明。

マンションには別途NTTの回線が引き込まれているので、二重に利用料を払うことにはなるがNTTの光回線を利用する手がないかな、と思ったが、この回線速度(100MB)ではテレビの配信は難しいとのこと。

しかも光回線を利用すると別途専用チューナーが必要となり、4K対応テレビで十分なことも判明。

 

八方塞がり。

 

かくなる上は、ベランダに4K8K対応のパラボラアンテナを立てるしか無い、と言うのが今の所の結論。そうすればBSのみならずCSの4K放送も見ることが出来るおまけが付いてくる。

果たしてそれが許されるのか、凝りもせずに管理人に確認中。

 

何故ここで立ち止まっているかと言うと、4K放送の根本的且つ最大・最悪の罠は「4K放送に魅力的なコンテンツがない」と言うところにあり、そこまでする価値があるか悩んでいるから。

とは言え、数十万円もするテレビを、「普通のハイビジョン放送も有機EL画面で見ると驚くほど鮮明だし、画面も大きくなったし」で終わらせて良いものか思案のしどころである。

 

ちなみに、4K放送には「BS右旋(NHK BS4K、BS日テレ4K、BS朝日4K、BS-TBS4K、BSテレ東4K、BSフジ4K)」と「BS左旋(WOWOW 4K、ザ・シネマ4K、SHOP Channel 4K、など)」「110度CS左旋(J-Sports1~4、スカチャン1~2、など)」の3種類があって、特に左旋には最新機器以外は対応していないことが多いので要注意。

 

こんな状況では、東京オリンピックまでに4K環境が整うとは思えないので、4Kに興味をお持ちの方もしばらく様子を見たほうがよろしいかと。

 

お後が宜しいようで。