三日坊主の302日目

 

新型コロナウイルスが蔓延し商売が大変なことになった。

普段、暇をしている経営者はこうなると猛烈に忙しい。

金策しなければならないからだ。

だから

ブログを再開し、いずれ、コロナのことも書こうと思っていたが忙しすぎてブログどころではなかった。

 

でも書かなければいけないことが起きてしまった。

 

3年前の7月のブログにも『山崎ハコとギター弾き比べ』を書いている。

私がアコースティックギターにこんなにハマってしまったのは

ハコさんとハコさんのご主人で日本のアコースティックギタリストの第一人者である安田裕美さんの

影響である。

 

PAの仕事をしているからハコさんと知り合った。

それは、もう20年以上の前のことだ。

 

横浜のハコさんの母校の学園祭でPAをしたのがきっかけで

ハコさんと会場を下見したあと

『ギターを安田裕美さんに手伝ってもらいます。』と言われて度肝を抜かれたことを今でもはっきり憶えている。

 

そもそも私がその当時はやっていた音楽に興味を持ち始めたのは井上陽水さんであり

陽水さんのコンサートやレコードでアコースティックギターを弾いていた安田さんは憧れの的だった。

 

その当時はハコさんと安田さんはまだ結婚前だったが安田さんのことを話すハコさんの瞳は輝いていた。

 

それからだから永いお付き合いだ。

 

私の生活にも少し余裕ができてMartin社のギターを何本か買えるようになり、

うちのライブハウスでハコさんのライブをお願いするようにもなった。

 

お忙しいお二人だったのでコンサートの当日しかお会いすることはなかったが

1日に数分、安田さんとギターのお話ができることは私にとって夢の中の出来事だった。

 

安田さんから紹介していただいたギターリペア名人の影響もあり益々ギターの深みにハマった。

 

今、仕事、家族以外で私の人生にとってすごく大きな比重を占めているアコギと音楽。

それは、安田さんとの繋がりが大きかったから出来ていることでもある。

安田さんは人生の拠り所でもあった。

ただし、これは私の片思いなのだが…。

 

そういえば安田さんやハコさんの写真を1枚も持っていない。

 

Web上で流れた訃報の中の

“仲むつまじく演奏する安田裕美さんと山崎ハコ”っていう写真は

うちのお店だったことが小さな思い出として残った。