こころの処方箋 (新潮文庫)/新潮社


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「崖の途中で草にしがみつき、
 何とか上へ登ろうともがき苦しんでいたが、
 思い切って両手を離すと、何のことはない草地に軟着陸し、
 そこには新しい世界がひろがっていた、
 と答えた人があって、感心させれた」


 (by 心理療法家 河合隼雄)

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「人生の壁」にぶつかり身動きがとれなくなる。


そんな時、原点回帰して自分が大切にしてること、
信念とか価値観とか、それらを再確認にして武器として
自分らしさをとりもどして、壁を乗り越えていくことがあります。

一方で、原点回帰しつつ、その時に、
あまりにも自分の生き方が柔軟性を失っていて、
信念の賞味期限切れを起こしていることに気づいて、
生き方を思い切って変えていくことで、
目の前の壁が最初からなかったかのように
消えていくことがあります。

特にミドルといわれる中年期には、
病気とか、転勤とか、転職とか、親の介護とか
さまざまな「人生の事件」が起きて、そのなかで、どうも

「このままではダメなのでは」

と思い知らされるコトが多いのです。

「今日の言葉」は、壁にぶつかりもがき苦しんだ人が、
それを乗り越えた後にもらした感想ですけれど、
なるほど、執着を手放すというのは、
仏教でもよくいわれていることですし、
力を抜いた瞬間に、ものごとが好転するということを
私たちは、その経験からよく知っています。

腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)/新潮社



ベストセラー作家夏樹静子さんは、
原因不明の腰痛で長年苦しみました。

どれだけ検査しても身体的な欠陥は見あたらず、
最終的には「心因性」のもの、
つまりは、「心の問題」だといわれて、
でも、その事実を受けいれることができませんでした。

先生との話し合いを続けた結果、夏樹さんは、
腰痛の原因を受けいれ、断筆することを決意します。

すると、症状は、回復へと向かっていったのです。

作家として、いいものを書き続けなければならない
という「執着」を思い切って手放したところに
痛みから解放される安らかな世界が広がっていたのです。

この一例をもって、
なんでも手放せば、あきらめたら、「直るんだ」
などとは、とてもいえません。

「執着」といわれようとも、自分の信じるものを信じて
突き進んだ結果、大きな成功がもたらされる
ということも現実の世界にはあります。

うまくいかないことを「執着」のせいにして、
「継続は力なり」の真理を歪めて、
すぐにあきらめてしまう、「あきらめ癖」がついてしまったら、
それはそれで人生の損失です。

ただ、「人生の知恵」のひとつとして、
「手放す」ことで、事態の好転を図れる可能性があることは、
頭の引き出しに、入れておいても無駄にならないと思います。



ですので、

虹時には、何かを手放すことも大切に!




今日も1日、

リーダーとしてのご活躍をお祈りいたします(^人^)




松山 淳




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