ルネッサンス ― 再生への挑戦/カルロス・ゴーン
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「私はマネジメントの責任とは、会社が持つ能力を開発し、
それを100パーセント具現化することだと考えている。
マネジメントは会社にかかわり、社員にかかわり、
会社が置かれている状況にかかわるものだ」
(by 日産CEO カルロス・ゴーン)
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「関わる」
単純な言葉ですけれど、びりり辛みのきいた
経営上の言葉です。
ゴーン氏がここでいう、「マメネジメント」という言葉は
「経営者」だと思われますが、
マネジメント「経営管理を行うもの」という意味でも通じ、
そうすると中間管理職など、ミドルリーダーたちも
対象になってきます。
会社がもつ能力を開発する!
これは社長ばかりではなく、
確かに、ミドル層の大切な仕事です。
経営者よりも現場の詳細な情報に通じているのは、
経営者よりも、むしろミドルですから、
経営資源を有効活用して、
会社に潜在している「力」を開発していくのは、
いずれにしても大事なリーダーの役割です。
ここでポイントとなるのが、
「関わる」
という言葉です。
ゴーン氏が日産を再建してくプロセスで
「コミットメント」
という言葉が多用され、マスコミにも流れ、
当時、流行した観もありました。
ゴーン氏は「必達目標」という意味で使い、
その目標を成し遂げられなかった場合に、
「全責任を負って会社を辞めるぐらいの覚悟をもって守るべき目標」
という厳しい目標を意味していました。
ソニーの社外取締役になったとき、
「これはコミットメントなのですか」
とソニー役員を前にして厳しい言葉をはなったといいます。
コミットメントを辞書(アルクweb)をひくと、こうです。
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commitment
【名】
1〔人や大義などへの〕傾倒、献身、深い関与
2〔義務に対する〕責任、専念
3〔破れない〕約束、言質
4〔契約上の〕義務、誓約
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ゴーン師は3の意味を込めたものと思いますが、最近
「プロジェクトにコミットする」
といった言い方もあり、これは、
1の「深い関与」という意味あいが濃厚でしょう。
約束も責任も義務も、そこには、
「深い関与」
が必要になってくるのは言うまでありません。
椅子に半分おしりをずらして座り
いつでも立てるような腰の入っていない姿を
フォロワー(部下)たちに見せていては、
リーダーへの信頼感は、希薄なものとなり、
チームのまとまりを欠いていくでしょう。
深い関与を示すリーダーの姿から、
会社の深いとろこある能力が開発されてくるのだと思います。
海底深くに眠る宝は、深くに潜りてそれを成す。
ですので、
深く関わる意識を大切に!
今日も、リーダーとしてのお仕事、がんばってください\(^_^
そして、どうぞ心温まるすてきな週末をお過ごしください!
まだ東京は桜がみられます!
ラッキーです!
では、では・・・。
松山 淳
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