越えられなかった自殺願望?
---僕は「長生きしたくない」願望通りに薬物死
リバー・フェニックスは、中学生のころからテレビに出演した。
すでにその存在感は圧倒的であった。
一躍人気者になったのは「スタンド・バイ・ミー」だった。
両親がカルト宗教団体「神の子供たち」(現在のファミリー・インターナショナル)の活動家だったことで、幼少の頃は南アメリカの各地を転々とする生活で、5歳のときにはベネズエラのカラカスで妹とともに舞台に立って歌うなどということもあった。
やがて一家で米国に戻ってから、子役として「Seven Brides for Seven Brothers(原題)」(82~83)などのTVドラマに出演し、「エクスプロラーズ」(85)でスクリーンデビューした。
そして、スティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」で、死体探しの旅に出た4人組のリーダー格・クリスを演じて注目を集める。
こうして順調にスターへの道を突き進むなか、1993年10月31日、薬物(コカイン)の過剰摂取による心不全のため、ジョニー・デップが経営するナイトクラブ「バイパー・ルーム」の前で倒れ、そのまま23歳の若さで他界した。
彼は生前こんなことを云っていた。
「僕はあんまり長生きなんてしたくないんだよ。死ぬときは、しなびた老人として息絶えるより、死体置き場の中の
一番かっこいい死体でありたい」と。
彼の幼少時代は、カルト教団で過ごしていた。その頃の環境が彼の内面を複雑にしたのだ。
少なくとも、良好な生育環境ではなかったのだろう。。

