人間失格"太宰治"
---初めての心中事件
太宰治が、初めて心中事件を起こしたのは、まだ文壇デビュー前の大学生であった。
3回ほどしか面識がなかったウエイトレスの淳子と鎌倉の海に飛び込んだのだ。
人間死のうと思っても、いざとなると怖くなるもの。二人とも海水を飲んで苦しくなった。
そのとき、淳子は苦し紛れに太宰治にしがみついた。ところが、淳子が呼んだ名前は、太宰治の名前ではなかったそうだ。
太宰治は、その際に淳子を水中で思わず蹴り飛ばした。
結局、淳子は死亡し、太宰治だけは助かった。
なんというナルシストであろうか。
その後も太宰治は39年の生涯で5回の自殺未遂を繰り返した。
なんとそのうちの3回が心中事件であったという。
1948年、太宰治は愛人の山崎富栄と玉川上水に入水自殺を遂げる。
二人の遺体が引き上げられた6月19日は、三鷹の禅林寺で毎年供養が営まれる。
この日は、彼が生まれた日でもあった。
画像は太宰治の生誕祭「桜桃忌」
走れメロスは、誰でも知っている。
雨の日には、タマには読んでみよう。


