オウム真理教の死刑囚「林泰男」刑執行
彼は、死刑に処された幹部のなかで
最も分かり易い信者だった。
大学も特段の名門ではなかった。理系だが、人並優れたほどではない。
マスコミは彼を「殺人マシーン」と呼ぶのだ。しかし、彼の本質をとらえた形容詞ではなかった。
両親は帰化した北朝鮮人だった。そのことを知ったのは高校生のときだ。
その日から、彼の心の葛藤がはじまる。
2018年7月26日に宮城刑務所にて死刑が執行された。享年60歳。
彼が関係した事件
松本サリン事件(殺人幇助、殺人未遂幇助)
新宿駅青酸ガス事件(殺人未遂)
地下鉄サリン事件(殺人、殺人未遂)
教団内では、だれもが嫌がる仕事を機嫌よく引き受けたそうだ。
麻原彰晃の子供たちの面倒もよく見ていた。
林泰男は、麻原彰晃が内面に抱えていた"劣等感"に共鳴した。
彼の内面にも日本人に対する"いら立ち"が憤怒として渦巻いていた。
彼は、教祖・麻原彰晃の人類救済計画に賛同するのだ。
だが、彼にとって「ポアする」とは、単に日本人への復讐であり殺害であった。
彼は、猛毒サリンを詰めたビニール袋を3個も持ち出している。
麻原彰晃には、一般大衆殺害の目的があったが、林泰男には目的はなかったのだ。
アスリートにも芸能人にも在日は大勢いる。在日なくしてこれらの業界は成り立たないほどだ。
だから、彼にもその分野で才能を発揮するという解決方法があった。
だが、不幸にして、彼が選び取ったのは、カルト・オウム真理教であった。
店長が思うに、林泰男には薬物を援用する洗脳など必要なかっただろう。
なぜなら、彼には「在日」という救い難い劣等感があったからだ。
ここで、店長はある結論を述べておきたい。
自分を嫌い、他人を非難するところに幸福はやってはこないということだ。
まず自分を愛することから始める必要がある。そうして初めて本当に他人を愛することができるのだ。。