鉄道風景2020総括 | 四季の鉄道風景Gallery
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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

華やかな年になるはずでしたが、新型コロナが猛威を振るい、東京オリンピックは延期となり、緊急事態宣言で春の2か月間は写真も休止という前代未聞の年となった2020年。道行く人が皆マスクをしている光景なんて誰が想像したでしょうか。私にとっては、東京で四季を巡るラストイヤー。なんとか健康で公私とも充実し、冬・夏・秋の北海道、久々の北陸、晩秋には近郊の紅葉一巡りをするなど、週末は例年以上に活発に飛び回った年でした。
TOPはベストワンの写真。樹氷のカラマツ林を行く根室本線キハ40。ダイヤモンドダストが降り注ぐ金山湖畔、極寒なのに夢心地の至福の時間、冬旅の最終日の朝でした。

年明けの2日より白老に滞在しました。その間、久しぶりに札幌に行く機会がありました。雪は少なく、ササラが出るか半信半疑、ジャンプ台の見える場所で構えて数十分、早朝に静かな街をやってきました。300ミリ望遠を持ってきた甲斐がありました。まだこの頃は、コロナは異国の話でした。

撮るものが少ない冬は、荒川線で昭和巡り。いなもと青果店は数年前に店を閉じ、この古本屋さんも今年(2021年)閉店とのこと。変化のスピードが速い東京、何気なく撮った景色が、経年で貴重な光景になっていきます。

2月、いつもの鉄道写真仲間と冬の鉄旅。今回は道北中心でした。何度かの挑戦で初めて、除雪車らしいシーンが撮れました。この時は、基本がマイナス23度と私の撮影史上最低気温でした。豪華客船でクラスターが発生し、コロナが身近な脅威になった頃でした。

2月下旬、令和では、初めての天皇誕生日を含めた3連休。初めて新幹線で北陸へ。朝出て朝着く速さに驚きでした。三国で蟹三昧、氷見線で鉄三昧、コロナ感染拡大前の駆け込み旅でした。冬の北陸らしいどんより曇り空が続きましたが、最終日の朝、立山から昇る朝日が拝めました。

3月の連休は快晴。前年は不作だった石神の菜の花畑が満開になり、台風被害も乗り越えて、復活した春爛漫の景色を撮るには絶好のタイミング。しかしコロナの恐怖が迫る春、心理的にはギリギリのタイミング。それでもやはり訪ねられて良かった春の小湊鉄道!

桜満開でも気分的に遠出はできない状況でした。3月末に雪景色。貴重なシーンなので近所の南橋本(相模線)の桜並木で雪桜。この後、緊急事態宣言下に入り、撮影も自粛となりました。

 

緊急事態宣言下の4月、5月は不要不急の外出への風当たりが強いこともあって、カメラを持つ気にもならず。小湊の桜も、箱根・わたらせの新緑も、荒川線の薔薇も、北海道の春爛漫の写真もありません。今にして思えば、そこまでしなくても済んだのかもしれませんが、人々の自粛心理が強固だったから、第一波を乗り越えられたとも言えます。

お久しぶりの6月は、馴染みの場所へ。6月第一週は白老に滞在。田植え直後の長和の俯瞰、お馴染みの北舟岡、いずれも駒ケ岳がよく見えて、家籠りで味わえなかった一番良い季節の色と香りをいつも以上に感じることができました

 

 

前年の台風で大きな被害を受けた箱根の登山電車。予定より早く復旧が進み、紫陽花の時期から試運転が始まりました。珍しい「試」マークとともに、いつもの箱根の暑い夏が帰ってきました。

7月上旬にプチ夏休み。岩内の高島旅館に泊まり、小沢駅で朝練。初めて見るDECMOでした。これを受け入れないと撮影に未来がありません。

7月は恒例鉄旅北海道、Nさん、Aさんと。帯広から入り釧路を経て北上してオホーツク海に出るコース。スタートは金山湖ラベンダー畑。咲きぶりも天気も素晴らしい。あと何年みられるのでしょうか、この風景。

2日目のラスト、北浜駅19:30発網走行き。近年まれに見る夕暮れ空のグラデーションでした。

夏の北海道の象徴の一つ、ジャガイモの花。探しに探して斜里岳が正面に見える場所にあったのは出来過ぎかもしれませんが、良い写真が撮れました。清里町主催のインスタに投稿したら、旅行券1万円分を戴きました。私の北海道愛が、地元の皆様に通じたのかも。

長雨の七月、遅い梅雨明け、猛暑の8月、コロナ第二波じわじわと。2020年はそんな夏でした。炎暑を避けて、標高の高いところで涼しい鉄してきました。

夏の終わりは、新宿から特急わかしおで大原へ。沿線で芙蓉を撮って、上総中野駅へ行くと小湊キハ200が待機中。思わず乗ってしまいそうになりましたが、いすみで初志貫徹。お陰で、子供の頃の夏休みを思い出させるような懐かしい光景に会えました。

2020年のお気に入り写真ベスト5は、2月の樹氷の金山湖畔を行く根室本線、9月の開成での彼岸花とGSE、11月の落葉松林を行く根室本線、12月の龍口寺の落葉・山茶花と江ノ電、そしてこの写真、驫木駅のマジックアワー五能線です。天気が良いから出かける近場に対し、遠出の写真の場合天候などは運次第。このときは天気は最高で、選択した場所・構図も我ながら上出来でした。

2020年は、わたし的には彼岸花の当たり年。小田急開成での赤と青は納得の一枚。

9月下旬に函館。新しくできたリゾートホテル(センチュリーマリーナ)でリッチな気分に浸り、道南いさ鉄再発見の旅でした。ここのキハ40は当面安泰と思います。

お祭りのない秋ですが、街を歩けば、小さい秋、美味しい秋、楽しい秋、見つけた!

Go Toトラベルを使って、再び五能線。健康不安がとりあえず解消したので、天気予報は雨・嵐ですが、晴々気分で、キハ40を見納めしてきました。

10月最終土曜の朝、往年の名曲「渡良瀬橋」を聴きながら関越を飛ばして、始発前に大間々駅に到着。毎年春と秋、富弘美術館の所用序で必ず訪ねていた「わたらせ渓谷鐡道」でした。しかし今年はコロナ禍でイベントが中止となってしまい、あの木造駅舎にも会えず仕舞いでした。そんなわけで、1年ぶりの訪問でした。久しぶりだから、1泊して、夜明け前も夕暮れも、じっくり、たっぷりでした。

11月はじめ、広葉樹の紅葉が終わり、秋のアンコールのような落葉松の紅葉が始まる頃、富良野に弾丸旅しました。落葉松の黄葉が素晴らしい場所を発見。寒冷前線が次々と通過するこの日、その合間の青空でした。もうこれを撮れただけでこの旅は100点満点。

11月は計4日間、紅葉目当てに上総を訪問。初日は3時起きしてアクアラインを渡り夜明け前に上総久保に到着するという気合の入れようでした。2年ぶりに見事な色づきとなった久保銀杏です。日替わりで、鉄仲間Aさん、Dさん、Jさんと。異なる感性が合わさると、独りでは選択しなかった場所や構図が実現できたり、感動を共有できたりと毎回貴重で楽しい訪問でした。とくに、上総大久保の薄、新田野の夫婦銀杏は季節・時間とも最高のタイミングでした。

猫と鉄道、2020年は、都電でよく撮りました。マイペースなところ、おちょくられているようなところが面白い。

 

楽しみにしていた荒川線沿線の銀杏の黄葉。11月下旬は何度か通いました。千登勢橋で素晴らしい夕景に出会えました。人生の大半を過ごしてきた東京、そのスタートはこの場所でした。

わたらせ渓谷鐡道に始まった近隣の紅葉鉄道巡りのフィナーレの箱根。アレグラを美しく撮れたのは初めて。旧型ももうすぐ引退。これ(アレグラ)も好きにならないと。

コロナ過でお祭りが相次いで中止だったこともあって、久しぶりの江ノ電。「今年は銀杏の色づきが見事ですよ♪」のありがたいお誘いに乗りました。龍口寺では、山茶花と銀杏、見事な秋と冬の共演でした。

コロナ感染拡大により、年末年始の白老長期滞在は諦め、年末の土日のみの白老。次のダイヤ改正で室蘭本線のキハ40運用終了を知った日の朝練です。さよならは突然に。

仕事あっての休日。そんなリズムで過ごせる日々も残りわずかとなった2020年。そして東京でのファイナルシーズン。そんな思いで振り返った30編でした。撮影に同行していただいた皆様、ありがとうございました。長いアルバムを見てくださりありがとうございました。