「ディズニー 夢をかなえる神様が教えてくれたこと」
終わり、にから

ディズニーのない人生なんて考えられない─ 。  
そんなふうに話すディズニーランダーズ(ディズニーの世界を愛し、ディズニーを通 して出会う仲間を大切にする人たち)がたくさんいます。  
私も、もちろんその一人。
いったい、なぜそんなにも多くの人にディズニーという存 在は勇気とハピネス(幸福感)を与えてくれるのでしょうか。  
それも、どこでどんな状況を抱えている人であっても、一切関係なくすべてを包み込 むような大きくてふしぎな力がディズニーにはあるのです。
私は自分自身の経験や、ディズニーを通して出会った数多くの人たちとの交流からそ のことを感じ、みんなにも〝体験〟してもらいたくて、このシリーズを8年にわたって 著してきました。

省略

高校時代。私は悩みの底でもがき続けていました。
人と比べて自分の劣っているよう に思える部分ばかりが目につき、まるで自分に自信が持てず、自分には何の夢も可能性 も見えてこないことに絶望していたのです。  
そんなとき、ふと手にした加藤諦三先生(社会学者・早稲田大学名誉教授)の『俺に は俺の生き方がある』という本を読み、大げさではなく体に電流が流れるような想いが しました。

いつもまわりからどう思われているかばかりを気にして生きていた自分に「人は比較 する存在ではない」「人は生まれながらにして個性があり、自分は自分らしく生きてこ そ幸せである」とズバッと正面から突き付けてもらったのです。  
加藤諦三先生の本と出会い、私は他人やまわりを気にする生き方から決別する勇気を もらいました。  
そして、いつか狭い自分の世界から抜け出て、どこまでも広い「ほんとうの世界」を 感じられるような仕事がしたい。
自分の中にずっと眠っていた「夢」を思い起こすこと ができ、やがてほんとうにディズニーという夢の世界に足を踏み入れることになったわ けです。

省略

営利を目的とする企業が、お客であるゲストとほんとうに心を通わせ合い、一つにな るなんて多くの場合は「掛け声だけ」の理想で終わってしまいがち。
ですが、ディズニ ーでは本書の三つの物語の中でも描かれたように、ほんとうにそうありたいと願うキャ ストとゲストの協働作業で現実にしようとしているのです。  
まさに「夢の世界」。ウォルトはディズニーランド構想を実現させたとき、それまで の「遊園地とはこんなものだ」という常識やまわりの声など気にせず、こう言いました。

「自分のためにつくるんじゃない。人が何を望んでいるか知り、その人たちのためにつ くるんだ」