花枝自短長  かしおのずからたんちょう


イメージ 1
了々斎の参禅の和尚剛堂宗健


一面の春に差別はないが、花の枝には自ずから長短がある。平等と差別が調和した世界の意味。
『圜悟語録』
春色無高下。花枝自短長。
春色しゅんしょく高下こうげ無なく、花枝かし自おのずから短長たんちょう。
柴山全慶編『禅林句集』には、「平等中の差別。長者は長法身、短者は短法身」とある。【春色無高下花枝自短長】
『禅語字彙』には、「同じやうに育てゝも、物に出來不出來あるをいふ」とある。【春色無高下花枝自短長】
『句雙葛藤鈔』には「春―一等ヂヤサレ共花―トハソレゾレノ枝ブリゾ」とある。【春色無高下花枝自短長】