AV監督が作品に込めた“芸術的”な意図とは? | 【未来予測・世界情勢・政治・経済・金融・有事・戦争・災害・スポーツ・芸能・サイエンス等の時事情報ブログ】 http://ameblo.jp/e269/

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AV監督が作品に込めた“芸術的”な意図とは?


 東京・渋谷に停車したダンプカーの荷台で、アダルトビデオを撮影したのには、ある“芸術的”な意図があった…。

 公然わいせつの罪に問われた37歳から53歳の5人の男性被告の初公判が2日、東京地裁で開かれた。

 開廷時刻の数分前に被告らは、関係者入り口から入廷してきた。年齢はバラバラだったが、一見すると、サラリーマン風の5人組だった。

 起訴状などによると、被告らは平成19年7月20日午後1時50分から午後3時10分の間、東京・渋谷に停車したダンプカーの荷台で、男女が全裸で性交する場面を撮影した。ダンプカーの荷台の側面はシートで覆われていたが、上部にシートはなく、近隣ビルの上階からは、見える状態だった。罪状認否で被告らは、起訴事実を認めた。

 被告人質問で、最初に証言台に立ったのは、監督だった。

 弁護人「渋谷の交差点で撮影した意図は?」
 監督「セックスというのは、ある意味で平和。平和の象徴みたいな行為であって、普通の空間でサラリーマンがあくせくしているところとの、対比なんですね。黒澤監督の『野良犬』で、初めて発明された技法です。対比することで成立する社会風刺なんです。具体例を挙げますと…」

 せきを切ったように、熱っぽく映画論を語る被告の言葉を遮って、裁判官が「わかりました」と冷たく言い放った。

 被告らの関係は、監督を頂点とするピラミッド型だったようだ。

 弁護人「(AVは)あなたの考えで制作しましたか」
 監督「寿司屋の世界と一緒なので、プロデューサーと監督は絶対なんですよ」

 被告は「絶対」を強調した。

 弁護人「スタッフは、従わざるを得ない?」
 監督「そうです。AVの世界もそうですし、テレビや映画の世界でもそうです」

 この言葉を裏付けるように、他の被告らは、「やってはいけない行為とわかっていたのに、なぜやめなかったのか」と弁護人に問われると、「会社の代表兼監督に異を唱えることはできなかった」「入社したてで、意見する立場ではなかった」などと答えていた。

 弁護人「この撮影行為が公然わいせつに当たるという認識は?」
 監督「ありました」

 弁護人「なぜ抑止せず、撮影した?」
 監督「甘かったですね。ここまで罪が重いとは思わなかった」

 弁護人「従前から『露出物』というジャンルがある?」
 監督「この業界、25年ですけど、『公然わいせつ』というジャンルがあるんですよ」

 これまで長年、認められていたジャンルだったのに、なぜ摘発されたのかという、憤懣(ふんまん)に満ちたような声だった。

 検察側は、「主導的な役割を果たした」として監督に懲役6月。他の男性被告たち4人には懲役4月を求刑した。

 最後に男性被告4人は、「今後2度とこのようなことはしない」と反省の態度を見せた。だが、監督だけは違った。

 監督「さきほど検察官が『利益の追求だけ』と言っていたが、利益の追求だけなら、やっていないです」と反論した。

 もし仮に、撮影したビデオが有象無象の露出物とは一線を画する、芸術的な制作意図を持った作品だったとしても、法を犯しては説得力に欠ける。

 今後は、ほとばしる創作への“情熱”を、合法的な範囲内で表現してほしい。

 判決は9月11日に言い渡される