会議の生産性: 議論の空中戦は脳ストレスを高める | 6ヶ月で利益率10%Up 生産性改革の専門家 小山太一のブログ

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こんにちは、生産性改革コンサルタント 小山です。

 

「空中戦」、お互いの意見を文字や図などに基づいて議論するのではなく、口頭だけで行う議論のことです。

 

 

空中戦が問題なのは、普通の議論以上に脳に大きなストレスがかかることです。

 

脳は疲労し議論をスムーズに進める事ができなくなります。

 

脳の集中力は、15分しか続かないと言われています。空中戦になると、集中力の持続時間は一気に短くなってしまいます。

議論は深まりませんし会議の時間も長くなります。

 

空中戦がさらに激しくなると「論争」になってしまいます。

 

空中戦が論争のレベルになると、もうこれは会議の効率だけの問題ではありません。お互いの感情をぶつけ合い、さらに問題は大きくなります。

 

こうなると、たとえ理屈で分かっても、自分の意見をけっして曲げることはありません。

相手の論理のあら探しをするようになり、相手を理屈でねじ伏せることが目的になってしまいます。

 

あなたも一度や二度、論争の経験はあるでしょう。

頭に血が上って、まったく周りが見えなくなったこともあるはずです。頭に血が上って、少し怒りが収まった後の疲労感、それが空中戦による脳疲労です。

少し時間を空けて頭を冷やせば、正しい判断はできるようになります。しかし、そのときには、たとえ自分の考えが間違っていることに気付いても、なかなか間違いを認めることができません。メンツが潰れる、プライドが傷つくことを嫌うからです。最悪のケースは、間違った結論を出してしまうことすらあります。

 

会議にとって、空中戦は大きな問題です。

空中戦で脳は大きなストレスを受けます。脳は疲労し正しい判断ができなくなり、判断に時間がかかるようになります。

 

普通の議論でも、脳は活発に働いています。

その上、空中戦になると議論の内容が目に見えないので、頭の中にイメージを作り上げる必要があります。議論の進行に合わせて、イメージを変化させながら議論を続ける作業は、脳にたいへん大きなストレスを与えます。

 

空中戦が論争にまで進むと、人間関係の緊張で感情面からも強いストレスがかかるようになります。人間関係のストレスは、理屈だけでは処理できず、長い間ストレスを引きずることになります。

 

脳が感情的なダメージを受けると、会議への参加意欲が低下します。

人間関係のストレスは一つの会議を超えて続き、長期間にわたって会議の効率に大きな影響を及ぼすことになります。

 

空中戦は、このように会議の参加者にストレスを与え疲労させます。百害あって一利無しの取り除くべきものです。

 

一方で、空中戦、論争になるのが嫌で、自分が納得していなくても安易に相手の意見に合わせてしまったことはありませんか。

 

これも空中戦の隠れた問題点です。

気の弱いメンバーは、どうしてもその傾向が強いようです。

表面上は論争にならないので分かりにくいのですが、気の弱いメンバーから発言の機会を奪う重大な問題です。