「生産性」という言葉を聞かない日は無いくらい、現在の日本では生産性論議が高まっています。
「生産性」をもう少しやさしく説明すると、
「生産性」 とは?
⇒ 実現したい「目標」に対する活動の「効率」
と言うようなことになるのでしょうか?
今、盛んに議論されているのは、「効率」の議論です。
「効率」を如何に上げるか? そのやり方がネット、本屋など溢れています。
例えば、会議の「生産性」を如何に上げるか?の議論です。
如何に速く、短時間で結論に至るか?そのテクニックが語られています。
このような技術は、必要です。
私も、
会議の生産性を飛躍的に上げる方法とは?
ここで、私が使っている「効率」という言葉は、どちらかと言うと、大きな本来の目的・目標を達成するための、「手段の効率」という意味合いで使っています。
私がここで言いたいのは、最近の「効率」の議論が、本来の目的を成し遂げるため大目的を忘れ、部分の目的を達成することの「効率」の議論に終始しているということです。
例えば、いくら会議の効率を上げても、そもそも、その会議をやる意味が無ければ、効率を上げることの意味は全く無いわけです。
このような本来の大目的を忘れた矮小化された部分の効率の議論になっていないか?と言うことです。
このように考えてくると、「生産性」は、次のように定式化できそうです。
生産性 = 有効性 X 効率性
「有効性」とは、その活動自体自体の大目的に対する有効性のことだとご理解ください。
つまり、「効率性」が、200%になろうとも、「有効性」が0%なら、結局本来の目的に対しての「生産性」は、0%なのです。
もう少し言い換えると、
「効率性」 ⇒ 要素の生産性向上の比率
「有効性」 ⇒ 目的に対する貢献の比率
と言えるかも知れません。
誤解を恐れずに言うと、日本の 「カイゼン」 は、どちらかと言うと
上記の 「効率性」 のカイゼンの要素が非常に濃いように思います。
もちろん、「カイゼン」が、戦後の経済発展の大きな力になったことは否定できません。 しかし、どうしても微視的なところに目が行き、大局を忘れてしまう、つまり 「有効性」 の観点が抜け落ちる傾向があったのは否めないように思います。
本来の目的に対しての 「有効性」 を意識する事の重要性が、現代では非常に高まっている様に思うのです。
少し、我田引水の感がありますが、 小生が提唱する
「面積原価利益率」
の考え方は、上記の意味での 「生産性」 を計るKPIです。
「効率性」 「有効性」
の考え方に加えて更に 「時間」 をより意識したKPIです。
ご興味のある方は、是非、小生HP http://coherent-cons.com/
をご覧ください。