どーも、とくぴーです。

 

先週(10/5-10/7)で開催されたDroidKaigi 2022で、例年通りスタッフ業をしていました。

 

 

 

実際は以前よりもやることがずっと増えていた(ハイエースを運転したり、オンラインセッションの司会をしたりしてました)のですが、このブログはあくまで写真のことを書いているので写真のことに絞って話そうと思います。

 

  ステップ1:思い立って機材を買う

 

というわけで出オチです。

言い訳としては「レンタルの機材をいい感じに業者を探して用意する」時間がなかった、という話なんですが、この手のイベント撮影にはカメラ2台はまぁ…いるじゃろ…という謎の思考で、開催前日に急遽「みんなの街の防湿庫」でおなじみ新宿のマップカメラに行ってきました。そんで買ってきたのがこれ。

 

 

はい。ということでSony α9IIです。といっても中古品で、手持ちだったLUMIX G9 PROとそれ用のレンズを売却した差額で購入しました。

 

 

今回α9IIを選択した理由は

 

  • ブラックアウトフリー20fps連写がほしい
    • 人を撮る都合、連写枚数が多いに越したことはない
  • フリッカーフリー撮影がほしい
    • プロジェクターの映像やそれによる逆光があるので、フリッカーがあると映えない
    • 初代α9にはこれがないので決め手になった
  • α7RIVと同形状のボディがほしい
    • やっぱり旧ボディの初代α9をいざ持つと小指が余る
という感じです。その分高かったけど…。まぁ古いボディを短い時間で寿命を迎えるよりは新しいボディを長く使うほうが良さそう。
 

 

  ステップ2:レンズを決める

 

というわけで会場に持ち込むレンズを決めます。大体下の記事にカンファレンスで用いるレンズの選択基準は載せてるので基本的な思考はここから変わりません。

 

 

今回は会場が大きいこともあり、200mm級では足りない(そもそも手放してる)ということもあって、以下のボディとレンズの組み合わせで行くことにしました。

  • Sony α9II + SEL100400GM
    • 登壇者撮影用
    • F値が大きいのもあって、画素数が低めでISO感度を上げられるα9IIを選択
  • Sony α7RIV + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
    • 会場撮影用
    • F値の小さいレンズを使えるので、ディテールの残りやすい高画素 + ローパスフィルターレスのα7RIVを選択
SEL100400GMをつけるとやっぱり重いので、今回は加えてカーボン一脚を持っていって接地させることにしました。これは普段のレース撮影で「超望遠レンズに一脚つけるとだいぶ楽」という知見が今年得られたので、3日間を耐えるには多分いるやろと判断しました。
 

 

  ステップ3:頑張って撮影する

 

DroidKaigi 2022はApp Bars/Backdrop/Cards/Dialogsと4つのセッションルームがあるのと、それに加えて展示ルームやミートアップといったセッション外コンテンツがあるので頑張って脚を使います。「カメラ2台持って重くない?」とよく聞かれたんですが、レース撮影で月イチレベルで脚を酷使しまくっていたのでなんやかんやで大丈夫でした。あと、会期中にはおもむろにCP+ごっこをしたりしてました。やっぱり大量の機材が並ぶのは楽しいですね。

 

 

 

実際は会期中フルに撮影していたわけではなくて、セッションの司会やスピーカーさんへのインタビューなど、いろんなタイミングでカメラを外していたので僕は100%を使っていたわけではありません。そこはシフトを立てたり、「なんか全部撮影で行けるぜ!」って言ってくれた他のスタッフさんにすべてをおまかせしたりしていました。

 

当日の歩数も

  • Day0(準備) - 27000歩(そもそもこの日はカメラを持っていない)
  • Day1 - 23000歩
  • Day2 - 18000歩
  • Day3 - 13000歩
という感じで、意外とぶっ壊れていたわけではないというか、輸送や準備など、カメラ以外のところで歩数を稼いでいた感じです。
※この歩数をぶっ壊れていないと感じるのが異常かもしれませんがそれはまた別の話…
 
セッション撮影は登壇者の方が身振り手振りをしたり、顔を上げて観客やスクリーンを向いている、いわゆる「いい表情」をしているところを待ちます。待ちが大事な上に一瞬を狙うことになるので、そういう意味ではα9IIのブラックアウトフリー20fps連写はハチャメチャに役に立ちました。「これだ!」という瞬間を確実に逃さないのはα7系のボディでは実現できない領域ですね。
 
一方で展示やミートアップでの撮影は参加者や展示をされている方がワイワイ話している「現場感」を大事にしたり、こっちに気づいてポーズを撮ってくれているところを撮影します。気づいてくれて対応してくれたら「ノリがいい!ありがとうございます〜〜」って言ったりすることもあるし、楽しそうに話しているところを撮ってそそくさと立ち去ることもあるので空気の読み方が大事ですね。
 
あと意外と大事なのが複数人のスタッフ・複数の機材で撮影するときに「カメラの時計合わせをちゃんとする」ことです。意外とバッテリー切れだったりでカメラの時計がずれていたりして、酷いケースだと15分くらいずれています。最終的にGoogle Photos/Flickrといったサービスに集約をすることになるんですが、その際のソートはExifに載っている撮影時間になるのでそこがずれるとなんというか悲惨な感じになるので、うまいこと修正しましょう。

 

  ステップ4:現像する(イマココ)

 

僕はLightroom Classicを使って現像しています。

α9IIの20fps連写を多用した結果、シャッターカウントが4000を超えていました。3日間の撮影でこれなので「まぁ、普段のレース撮影とほぼ同じか」みたいな感じ。

とりあえずフラグを立ててかぶっている写真やぶれてしまった写真を省きつつ、登壇者や参加者、展示をされていた方が嬉しそうな写真を選んだ後になんかこういい感じに補正をかけて現像します。

まだ途中なので「がんばえ〜」って感じですね。がんばります。

 

  感想文

 

久しぶりにオフラインカンファレンスでカメラを握る仕事をしましたがすごく楽しかったです。オフラインの雰囲気と久々なことによる同窓会感もあって、いろんな人とお話をしながらワイワイシャッターを押していました。やっぱり2台持ち + 白のバズーカレンズは人目を引くようで、色んな人からカメラについて聞かれてたのは楽しかったです!

 

α9IIの初出撃がこのイベントになったわけですが、やっぱり圧倒的な連写速度とブラックアウトフリー撮影が異常に楽でした。大きく人が動く撮影ではなかったのであんまり恩恵を得ていたわけではないのですがAF駆動もα7RIV比較でかなり良かったので、モータースポーツ撮影に使うのが楽しみです。でもローリングシャッターの具合はどうなんだろう…?

 

来年があるのかないのかはよくわかりませんが、今年と同じ機材で十分戦っていけそうだなって思いました。というかこれ以上ボディを買い足したり買い換えるイメージがないしレンズも必要な撮影域は揃ってしまった…。

 

というわけで、久々の更新でした。それでは。