中学や高校の時、よく学校の先生が
「このくらい知っておかないと社会に出てから恥ずかしい」
「これは一般常識だから知らないとバカにされる」
などと言っていた。
当時は、社会に出てからバカにされるのは嫌だからと一生懸命勉強していた。
しかし実際は、どこまで勉強してもバカにしてくる人はいるからキリがない。
ありとあらゆる分野の一般常識を全て身に着けている人はいないのではないだろうか?
バカにしてくる人がいるのであれば、そういう人とは関わらなければ良いのだ。
「バカにされないように頑張る」などと言っていると、興味のない物事に延々と時間を費やさなければならないことになる。
専門分野や業界によっても常識は異なる。
同じ専門分野の中でも、得意・不得意は人によって異なる。
「この程度は常識です」などと言っている人がいたら、その人の視野の狭さを示しているに過ぎない。
視野が広い人ほど、世の中には様々な人がいることを知っていて、安易に「この程度のことは知っていて当然だ」などとは言わない。
いわゆる一般常識が少ないと生活していく上で色々と不便を感じることもあるが、不便を感じた時に学べばよい。
「社会に出てから苦労しないように勉強しておく」という考え方を身に着けると、まだ起こってもいないことを心配する思考癖がついてしまう弊害も大きい。