今の自分を変えずに、新しい自分に出会う | カラフルな世界へ

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こんにちは、ASAKOです。

「今の教育は、レッテルを貼った後のことを教えている」

先日、天外伺郎さんと本田健さんの教育講演会を聞きにいった時、天外さんがいっていた言葉です。

天外さんは、42年間ソニーに勤務され、犬型ロボットのAIBOやCDなどを開発した方です。
「生きる力の強い子を育てる」という本も書かれています。


これはこういうものだ、とレッテルを貼ってしまうと、その真実の姿が見えなくなります。
本当はどういうことなのか、何が起こったのかなど。


人に対しても、例えば、「あの人はいつも元気で悩みがない」とか「あの人は私にいつも冷たい」などから、「中国人はマナーが悪い」などのレッテルがあると、そうでない場合が見えづらい。

あの人は、悩んで苦しんでいる時もあるでしょうし、「いつも冷たい」という思い込みがあると優しくされてもなかなか気がつきにくい。
中国人はマナーが・・・というのも、習慣からというものもあるので、一概にはいえません。

電車やバスに乗るときには、確かに列に並ぶ習慣はなく、我れ先に、という感じではありますが、車内ではお年寄りや小さな子供を抱えた人に、だいたい席を譲ってくれます。

レッテルを貼っていると、微細な違いから大きな違いまで目が行きづらくなります。
確かに、レッテルがあると分かりやすい。
でも、その分かりやすさの裏に、失っているものもたくさんあります。

それ以外の可能性に目が行きにくくなります。
すると、色んな選択肢に気がつかないので、人生に制限が多くなります。

レッテルを全てなくすのは無理かもしれませんが、少ない方が生きやすい。

テレビなどで宣伝したり、ニュースで取り上げるときには、みんなに分かりやすく喜ばれるようなレッテルを貼るのだと思います。
(そして誰かにとって都合の良いような)
ポジティブな点も、ネガティブな点も。

子供の頃からレッテルを貼った後のことを学校で教えられ、それが当たり前になっていると、レッテルがあること自体、気がつきにくい体質になってしまうのかもと思いました。

何か変だとは思いつつ、レッテルに翻弄されたまま、人生が終わってしまうかもしれません。
「なぜ?」と疑問をいつも持っている人は、そうではないでしょう。

自分に対しても、
「落ちこぼれ」「負け犬」「フツーのOL」「太っているから恋人ができない」「ボジティブシンキングが良い」など・・・、レッテルを貼ってませんか?

同じことでも、別の見方や可能性に目を向けたら、今の自分を何一つ変えることなく、違う自分に出会えます。

もっと自由な感覚で生きやすくなるでしょう。

自分を制限しているレッテルに対して、「これは真実だろうか?」と疑問に思ってみてください。

「落ちこぼれ」「負け犬」「フツー」は、何を持って「落ちこぼれ」「負け犬」「フツー」
というのか?

その枠以外で、見逃している優れた点は何でしょうか?

「太っている」と「恋人ができない」は、自分の中でどうしてつながっているのしょう?
ふくよかな人が好きという人もたくさんいるはずです。

いつもポジティブでいようとすることで疲れてしまっている自分がいないか?


あなたの優れた部分や可能性に目を向けてみてくださいね。

とはいっても、「自分の優れた部分?可能性?わかんないよー!」というなら、友人や同僚などに聞いてみてもいいでしょう。
自分の姿って意外とわからないものですからね。