例年に比べて遅いようですが、最近になってやっと少しずつ寒くなってきました。高齢者対象の新型コロナウィルスワクチンの定期接種が10月から始まり、インフルエンザの予防接種も例年どおりおこなわれています。コロナ禍以降、ワクチン接種や感染予防についての知識が浸透してきていると感じます。そんな中、CMなどでも肺炎球菌ワクチンや帯状疱疹ワクチンなど、様々なワクチンの名前を目にすることが増えました。
肺炎球菌とは日常でかかる肺炎の原因として最も多い細菌と言われており、コロナやインフルエンザ同様、予防方法として予防接種や毎日の感染対策があります。
帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウィルスです。はじめて感染した時は水ぼうそうとして発症し、それが治ったあともウィルスが体内に長い間潜んでいます。普段は免疫力によって活動が抑えられていますが、加齢やストレスなどで免疫力が低下することによってウィルスが暴れだし帯状疱疹を発症するのです。
私たちのまわりにはウィルスや細菌などの病原体がたくさんいる中、健康を保っていられるのは、生まれながらに人体に備わっている免疫力のおかげです。風邪をひきやすい人とめったに体調を崩さない人。疲れやすい人といつも元気な人。ほとんど同じ環境でも違いがあるとすれば免疫力の差かもしれません。免疫力が上がれば元気に過ごせるとも言えます。
免疫細胞の中のNK(ナチュラルキラー)細胞は年齢とともにその働きが低下していくと言われています。食生活の乱れや不規則な生活、ストレスは免疫力低下につながります。
ここで、免疫力を上げると言われるいくつかの方法を紹介します。
バランスの良い食事
ヨーグルトなど、免疫力を上げる食材はいろいろありますが、食事は様々な食品をバランスよく腹八分目ぐらい食べます。同じ食材でも食べ方を少しずつ変えるのも良いそうです。
体の冷えを予防する
首、手首、足首の「3つの首」には太い血管が通っており、ここが冷えると全身の冷えにつながります。3つの首を冷やさないようにしましょう。また、身体が生み出す熱の30~40%が筋肉で作られているので、習慣的に運動をして筋肉量を維持することで平熱を上げることが出来ます。
眠りの質を上げる
寝る前に入浴や軽いストレッチ、温かい飲み物を飲むなどして体を温めておきます。また、寝る前はパソコンやスマホなどの画面を見るのを控え、部屋の明かりを落としてリラックスすると自然と眠気に誘われます。
まじめすぎるとストレスをためこみやすく免疫力も低下します。神経質になりすぎず気楽に過ごして免疫力アップできたら良いですね。