梅雨も明け各地で猛暑日も記録される暑さですが、皆さん体調など崩されてはいませんか?

京都府でも昨年、熱中症による救急搬送人数は2220人。3年前の1054人と比べて約2倍に増えています。

約4割が住居内で起きているため室内でも油断は禁物です。

 

熱中症とは

熱中症とは高温多湿といった場所に長時間いる時に身体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温が調節できなくなることで起こるさまざまな症状のことを指します。

 

どんな症状?

軽症では・・・目まい、立ちくらみ、汗が止まらない、手足のしびれ、こむらがえり など

中等症では・・頭痛、吐き気、体がだるい、集中力や判断力の低下など

重症では・・・呼びかけへの返事がおかしい、体が熱い、普段通りに動けない、意識がないなど

 

熱中症になる場所ランキング1位はなんと自宅!?

室内で起こる熱中症の原因として挙げられるのは思いがけない室温の上昇です。

室内では湿気や熱気がこもりやすく、自分たちが思っているよりも室温が上がってしまう場合があります。自宅で過ごす機会が多い人はより一層の注意が必要です。

 

室内で熱中症になりやすいタイミングは?

昼間   同じ部屋でずっと過ごしていると室内 の温度上昇に気づけない可能性があります。

     室内の温度が常にわかるよう室内計を置くといいかもしれません。

 

入浴時  お風呂や洗面所といった湿気のある水回りは、家の中でも特に高温多湿になりやすく注意が必要です。

     入浴前後の水分補給は欠かさないようにしましょう。

深夜   意外かもしれませんが、夜間睡眠中も熱中症の危険があります。

     夜になり日が落ちても気温自体はそこまで急激に下がらないことが多いかと思います。

     そのため、気密性が高まり室内温度が上昇してしまうのです。

     寝る前の水分補給と併せて通気性の確保や冷房をつけるなどして環境を整えるようにしましょう。

 

 

部屋での熱中症対策となる3つのポイント

 

1,風通しを良くする

 気密性の高い場所はおのずと室温が上がってしまいます。窓やドアを開けることで風の通り道を作りましょう。

 更に冷房をつけることで室内に冷えた空気を循環させることができます。

 また、出かける時は日陰でも日中、日なたになるスペースなどもあるので、お出かけ時にも注意が必要です。

 部屋ごとではなく自宅全体の室温管理を心がけましょう。

 

2,日差しをさえぎる工夫を

 室温が上がる大きな理由は、日光にあります。

 日差しが差し込む大きな窓も、夏の間は注意しないといけません。

 遮光カーテンを使うのも効果的ですが夏の間、特におすすめしたいのは植物を使ったグリーンカーテンです。

 植物には吸い上げた水を蒸発させる蒸散効果があります。壁やコンクリートの照り返しを防いでくれるため、

 一度試してみてはいかがでしょうか。

 

3,こまめな水分補給と塩分補給

 仕事や家事の途中でもしっかり時間をとって休憩をはさむようにしましょう。

 汗をかいて失われるのは水分だけではありません。塩飴やタブレットなどで塩分補給も欠かさず行い、

 自分で体調管理をすることが大切です。

 

   年々早い時期から気温が上昇し、夏の季節が長引いているように感じます。

   重症が疑われる場合はすぐに救急車を呼びましょう。

   自分の身体の異変に気付くよう心掛け、快適に過ごして夏を乗り切りましょう。